ネットバンキングの振込手数料は振込のたびに引き落とされるものだと思っていました。しかし、今年からネットバンクとして使い始めた北國銀行は違いました。その月に発生した振込手数料を合計して翌月10日に引き落とすという仕様で、その金額について郵便で案内がきます。その内容は「ウェブ・アクセス資金移動手数料後納手数料(合計)」という明細になっています。今回は3件合計で990円(900円+税額90円)となっていました。
北國銀行のウェブ・アクセス資金移動手数料後納手数料
北國銀行の窓口で「ウェブ・アクセス資金移動手数料後納手数料」の謎がとけました
このように郵便でわざわざ送られてくるくらいだから、なんらかの月額固定(サブスク)の費用が発生しているのではないかと不安になりました。北國銀行のネットバンキングは昨年から月額固定費は無料になっています。なので、請求がくるのはおかしいし、なにかの間違いかもしれないと思ったわけです。
この謎をとくために地元の北國銀行七塚支店に行ってきました。
順番を待って窓口にて問い合わせたところ、その月に発生した振込手数料を合計して翌月10日に引き落とすという仕様であることがわかりました。
これまで利用してきたネットバンキングの場合は、振込のたびに振込手数料がひかれていたので、まさかこのようなことになっているとは…ピンときていませんでした。というのも、当社が設立した2000年10月にはすでにジャパンネットバンク(現在のPayPay銀行)というネット専用銀行がありました。当社は設立当初から、振込手続きはネットバンキングをずっと使ってきているので、もう20年以上利用しています。
専業ネットバンキングとの違い
ネットバンクなら、このような案内を、わざわざ郵便代金を使って封書で送られてくることがありません。だから驚きました。PayPay銀行からの案内はほとんどがメールです。
このあたりが、リアルな対応を重視してきた地方銀行がネットバンク化するための微妙な事務処理コストの負担になっているでしょうね。
いっけん親切なサービスに思われるかもしれませんが、結局は銀行も利用者も互いにコスト高になる原因ですから、郵送での案内を廃止すればいいのにね…と思いました。
とにかく、北國銀行の「ウェブ・アクセス資金移動手数料後納手数料」の謎がとけてよかったです。
北國銀行のかほく市内の支店は統合が予定されています
ちなみに、北國銀行は拠点の統廃合を急ピッチで進めています。小松市、加賀市、かほく市に関しては既存拠点を廃止して新拠点に1本化されます。
以下は
https://www.hfhd.co.jp/news/pdf/20211203.pdf
からの引用です。
かほく市内にある北國銀行の支店は宇野気支店、七塚支店、高松支店の3つですが、2023年に統合されて1つの拠点に統合される予定です。
新築・移転・統合のご案内
https://www.hokkokubank.co.jp/other/tenpo/move.html
にはまだ案内がでていませんが、あと半年ほど先のことになります。
地域の銀行もだんだんとネットバンク化していかざるを得ないでしょう。利用者としては、普段はネットバンキングとして利用する頻度が増え、リアルな拠点(銀行窓口)に行く回数はますます減少していくんでしょうね。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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