200年住宅とは200年の耐用年数があるということではなく、省エネルギー性やバリアフリー性が確保された質の高い長寿命住宅を象徴するものだ。具体的な特徴は、耐久・耐震性の高い構造躯体(スケルトン)と、可変性のある内装・設備(インフィル)が分離していること。この2つを分けることにより、経年変化に対応した維持管理が容易になる。構造躯体は200年持つが、内装デザインなどは10年単位程度で見直しが必要となる。200年住宅なら構造躯体はそのままで、内装デザインの変更が容易ということだ。この考え方はWEB2.0型のホームページと共通点が多い。
たとえば、MT(ムーバブルタイプ)などのCMSで構成されたホームページは、コンテンツとなる記事部分(html)とデザイン部分(css)が分離されていることにより、デザインの変更が容易になっている。また記事部分もデータベース構造になっているため中長期に渡りコンテンツ内容が維持されやすい。
「構造体とデザイン部分の分離」という概念は時代感にあっているのかもしれない。
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