検索エンジンマーケティング(seo)

検索エンジンにURLを正しく認識してもらうために「link rel=”canonical”」をヘッダ内に設置しよう

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Canonical2月12日に3大検索エンジン(Google、Yahoo!、Microsoft)が揃って「link rel=”canonical”」のサポートを発表した。新しいタグrel=”canonical”(属性)の目的は、検索エンジンに正しいサイトのURLを認識させるためだ。
たとえば、WEB上の「wwwあり」と「wwwなし」は本来別のものであるが、どちらでも同じページを表示するサーバが増えている。しかし、この措置は同一のページが複数存在することを招いてしまう。そのまま放置すると、検索エンジン側は正しいURLを認識できずに「重複コンテンツ問題」を解決できなくなるためSEO的にも不利になる。

たとえば、ドモドモコーポレーションのURLは「http://www.domo-domo.com/」であるが「http://domo- domo.com/」でも同じページが表示される。これはさくらインターネットを使用しているサイトであれば意図しなくても同様のことが起きている。一見、ユーザにとっては「wwwあり」と「wwwなし」でもどちらでも表示できるため便利である。しかし、この状態は全く同一のページが複数存在する「重複コンテンツ」となっていることになる。

この「重複コンテンツ問題」は奥が深い。不正に同じページを多数生成してSEO効果を発揮しようという行為は検索エンジン側から嫌われ、なんらかの処置を受けることになる。しかし、悪意がなくとも重複コンテンツは発生してしまう構造になっている。

そのため、現在の検索エンジンは「重複コンテンツ」に対してはペナルティを科すのではなく、もっとも原典らしいサイト(またはページ)を1つ表示し、残りを表示しなくするという方針であるようだ。

そこにrel=”canonical”が採用された。
検索エンジンは今後の重複コンテンツに対して厳しく対応するという伏線がありそうだ。

対策としては、すべてのページのヘッダ内にrel=”canonical”を記述する必要がある。

上記のドモドモコーポレーションの例ならば、「http://www.domo-domo.com/」でも「http://domo- domo.com/」でも同じページが表示されるが、そのindexページのソース内に<link rel=”canonical” href=”http://www.domo-domo.com/” />と記述してあれば、検索エンジンは「www」がある「http://www.domo-domo.com/」のほうを正しいURLとして特定しやすいということになる。
この措置は同時に「http://domo- domo.com/」のほうは検索結果に出さなくてもよいという意思表示になるため、「http://domo- domo.com/」というバックリンクも「http://www.domo-domo.com/」と解釈される可能性が高く、SEO効果が分散せず正しいURLに集中するのではないだろうか。

ムーバブルタイプならば、テンプレートに追記して再構築するだけでよい。
▼トップページ
<link rel=”canonical” href=”<$MTBlogURL$>” />
▼カテゴリページ
<link rel=”canonical” href=”<$MTArchiveLink$>” />
▼エントリーページ
<link rel=”canonical” href=”<$MTEntryPermalink$>” />
3つのテンプレートが別々になっているのなら、それぞれのテンプレートに</head>の上部にこの1行記述すればよい。

検索エンジンをとりまく環境変化に対応して手を打つことがSEO的にも重要になる。