中小企業のIT化を成功させるためには、システム開発の際に「要求定義」を明確にする必要がある。むしろ、システム開発の際にというより「システム開発の前」にといったほうがいい。情報システムは、「ガベージイン・ガベージアウト」といわれる。直訳すると「ごみを入れれば、ごみが出る」。間違った情報を入力しても、出力される情報は間違っているということだ。途中の計算がどんなに正しくても…。
中小企業のIT化でもっとも課題なのは、システム開発の入口部分にある。システム側の人たちと交渉の場についたり話し合う場面になると「あなたたちはプロだから」と、すっかりおまかせモードになっておよび腰になってしまう例が多い。どうも「IT苦手意識」があるようだ。しかし、システム側の人たちはITのプロであっても「業務のプロ」ではない。その業務を行うのは中小企業側であり、その点では自分たちが「プロ」なのである。まずは自社の状況をしっかりと分析し、システム側の人と対等に話し合うべきだ。そのときに必要なのが「要求定義」である。
要求定義とは、開発を依頼するユーザー企業がシステムに望む機能や性能(=要求)を洗い出し整理する作業のことで、システム側の方々の言葉である。設計/開発の前に要求定義をしっかり実施しているかどうかでプロジェクトの成否が分かれる大事な工程だが意外になおざりにされている。
むしろ、ユーザー企業側のほうから積極的に「要求定義」という言葉を使って、システムで実現したい業務や機能をアピールしてもらいたい。
で、書籍の紹介。いい本です。だって佐川博樹さんが書いているですもの。中小企業側の方々に読んでもらいたい。
▼書籍の紹介
ポケット図解 要求定義の基本とポイントがわかる本 (Shuwasystem Business Guide Book) (単行本)
840円
※中小企業の方はまずはこの図解で説明が簡単なこの本を!
よくわかる最新・システム開発者のための要求定義の基本と仕組み―システムの品質を決める最上流工程 How‐nual図解入門―Visual guide book
1890円
※実際にシステム開発(要求定義)の窓口になった中小企業側の人にはぜひこちらを読んでいただきたい。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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