FLコスト分析とは飲食ビジネスをするうえでの原価計算(利益計算)として業界標準的な考え方です。コストを「食材原価(フーズコスト:F)」と「人件費(レイバーコスト:L)」の2つに絞ることで管理をしやすくしています。
いわば原価計算の飲食ビジネス版ですね。原価計算は制度会計ではなく管理会計なので、企業として自由に設定することができます。
一般的に、FLコスト(F+L)が売上の60%を超えないように経営すれば利益がでると言われています。
FLコスト分析
飲食や食品にかかわるビジネスの簡易分析としてFLコスト分析が使われています。
F+Lの金額が、売上額に対して60%以内だと優良企業だと言われています。おそらく黒字経営をされています。
F+Lは管理しないと増加する傾向があります。F+Lが70%を超えてくるとほとんど赤字になります。
FLコスト分布の目安
FLコスト分析の参考モデルを作成してみました。
これは売上1000万円という飲食店のモデルケースです。
F:食材原価 300万円(売上の30%)
L:人件費 300万円(売上の30%)
というように抑えることができれば、F+Lが60%なので、利益がでやすい収益構造となります。
だいたい管理的な費用は4割近くかかってしまいますが、ここを切り詰めて36%で押さえれば利益がでます。
上記のモデルケースでは経常利益が4%でています。
FLコスト分析は飲食店以外にも応用できます
飲食店や食品ビジネスで多用されているFLコスト分析は、わりと簡単に計算出る上に要点を突いています。
そのため、飲食ビジネス意外でも応用ができます。
例えば、商品開発をするさいの売価設定を検討するうえでも、想定原価が売価の3割程度におさまるような設定から、売価を逆算することができます。食材原価の3~4倍程度が売価の目安ということですね。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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