SEO業界の草分け的存在である住太陽氏が自身のサイト売却を考えているという。ブログやツイッターでの発言によるとすでに数社の引き合いがあり、その額は億単位と推測される。住太陽氏が売却を検討しているサイトは「SEO (Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化」で、URLはhttp://www.searchengineoptimization.jp/である。
気になる点が2つ。1つはサイト売却の見積方法、もう1つは本当にサイトを売却すべきなのかどうか、である。
サイト売却の見積方法では、住太陽氏は「新規ユーザー数」と「バックリンク数」の2つを根拠に試算している。
1.「新規ユーザー数」は、グーグルアナリティクスの分析データを元に、2年分の新規セッション数をCPC500円のPPC広告で獲得したとして試算している。
計算式は
サイト売却価格=1年間で得た新規セッション数×2×500円
となる。
2.「バックリンク数」は米ヤフーのバックリンクを使用し、バックリンク1本の価値を1200円として試算している。
計算式は
サイト売却価格=米ヤフーのバックリンク×1200円
となる。
このように数値化し計算式化できれば、すべてのサイトでサイト売却価格の試算が可能になる。わかりやすい数値で試算可能な見解を示してくれた点では非常に大きい。
ためしに当サイト(/)を試算してみた。
1.「新規ユーザー数」による試算
223,310×2×500円=2億2千3百31万円
2.「バックリンク数」による試算
25,774×1,200=3千92万8千8百円
となった。
2つの試算の数値が大きく離れているが、少ないほうを参考にするとしても当サイト(/)は約3千万円のサイト価値があるかもしれない…ということになる。
※根拠数値は画像のとおり(上:グーグルアナリティクス、下:ヤフーバックリンク)
計算結果は多少違和感が残るものとなったが、参考になる。
また、サイト価格ランキングというサイトでは、サイトの売却価格を試算するWEBサービスもやっている。他にも同様のサイトがあるだろうから、それらもあわせて参考にするとよいかもしれない。
さて、気になるもうひとつは「本当にサイトを売却すべき」なのかどうかである。
「SEO (Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化」は住太陽氏が運営しているから価値があるのであって、第三者が運営するようなことになれば価値は大きく低下するのではないだろうか。少なくとも住太陽ファンはそう考えても不思議ではない。
試算根拠の1つである被リンクについても、住太陽氏が当サイトの運営から離れれば、既存の被リンクは少なからず減少するだろう。その分を織り込めばサイト売却価格は低めに見積もられることになる。
「SEO (Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化」は、スタート当時としては先進的であった。SEOに関しては歴史が浅く裏づけとなるデータも少ない時代だった。だからこそ、SEOについて調べると当サイトにゆきあたることが多かった。そして、その情報確度の裏づけは、ヒューリスティックなものや仮説的なものも多いだろうし、その意味では「属人的」である。住太陽氏だからこそ、確立できたサイトだろう。
サイト売却は住太陽氏の自由である。買い手さえついて需給がおりあえば売却することは容易である。しかし、住太陽氏の関与しない「SEO (Search Engine Optimization) 検索エンジン最適化」には大きな違和感が残る。
いいも悪いも含めて、WEBサイトは属人的な性質を強く持っている。
特にブログはその傾向が強い。
今回、無理やり試算したが遠田幹雄のブログサイト(/)は、遠田幹雄本人が運営しないと無意味だろうし、その意味でも試算額どおりにサイト売却できるとは毛頭考えていない。(それとも買いたい人・企業ありますか?(^^;)
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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