農業法人和郷園の木内博一さんは昨年NHKプロフェッショナルに出演したこともあり、全国的にも有名な農業者だ。今日はこの木内博一さんが金沢で講演するとあって、200名以上が聴講に集まっている。木内博一さんの講演の冒頭で「うちは、ひとり農商工連携で事業戦略を展開してきた」と語っていたのが印象的だ。
木内博一さんが考えている農業ビジネスは、マクロ経済を学んでいただけあって、非常に戦略的だ。農家のビジネスモデルの基本は製造業である。食に関する需要と供給のバランスは約20年前にすでに供給過剰になっていた。だからただ生産していては販売先がないし価格がつかない。
オーダー(受注)をもらってから生産するという取り組みをかなり前から取り組んでいた。基本的には、すべては契約生産で契約販売である。
そのためには和郷園ブランドの確立が重要であった。和郷園はたくさんの農家が参加したグループで経営しているが、各農家や農業法人の独自ブランドよりも和郷園ブランドの確立を重視した。
まとめると、和郷園の戦略は「すべて契約販売」「多様なお客さまへの提供」「マーケットインの考え方」の3つを重視しているといえるだろう。
さらにサービス産業化にも注力している内容を紹介してくれた。海外展開も積極的に取り組んでいるようだ。今後の取組にも注目だ。
講演中の遠田のツイート。そして以下は和郷園の木内博一さんのセミナ内容を遠田がメモしたもの。「道の駅デフレ」という言葉が印象的だった。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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