伝統文化

越前漆器は若狭塗とは違う福井県の漆器産地である

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越前漆器福井県には越前漆器と若狭塗という2つの漆器産地がある。若狭塗は小浜市、塗り箸では国内のシェア8割を占めていることもあり有名な産地だ。オバマ大統領に若狭塗の塗り箸を献上したり、小浜市がNHKちりとてちんの舞台になったりと、なにかと話題も多い。
一方、越前漆器は鯖江市、椀物など丸物を中心とした食器などを生産しており1500年の歴史と伝統はある産地だが、若狭塗に比べると知名度は低い。福井県の漆器というと越前漆器ではなく若狭塗を連想する人も多いだろう。

うるし工芸 藤越前漆器も立派な産地である。いい商品もいい塗師屋も多数ある。
鯖江市の「うるし工芸 藤」という店舗に入ってみた。場所は越前市(旧武生)と鯖江市の境目あたりの町外れで小さなお店である。しかし、JAZZが流れるすごくおしゃれな空間で、素敵なライフスタイルを感じる漆器の店だった。和食器を見るのが楽しくなるような陳列もされており、とても感心した。

▼店内の様子

全国にも同じように目立たない産地が多数ある。小さな産地であろうと、小さな店であろうと、志は大きく持ってお客さまが喜ぶ商品を提供してほしい。遠田幹雄は中小企業診断士として、そんな中小企業を応援していくつもりである。