Gmailアプリをメールソフトとして使うと便利です。
ここでは、独自ドメインのメールをGmailで送受信できるように設定する方法について説明します。
前提として、レンタルサーバーはエックスサーバーを使い独自ドメインのメールアカウントが設定済みとしておきます。例として「tohdamikio2@dm2.co.jp」という架空メールアドレスでの設定方法を紹介しておきます。
Gmailアプリをメールソフトとして使うための設定
このページでは、Gmailアプリを独自ドメインのメールソフトとして使う設定について説明しています。PCのブラウザでGmailを開き設定しますが、設定が完了すればスマホのアプリでも独自ドメインのメールのやりとりが可能になります。
独自ドメインメールの設定情報を確認します
まず、独自ドメインメールの設定情報を確認します。エックスサーバーの場合は以下のような形式になります。
受信メール(POP3)サーバー:sv*****.xserver.jp
送信メール(SMTP)サーバー:sv*****.xserver.jp
ユーザー名(アカウント名):tohdamikio2@dm2.co.jp
メールパスワード : ************
POP3とsmtpのサーバー名は同じです。ユーザー名はメールアドレスと同じです。メールパスワードは任意のものが設定されているはずです。
このエックスサーバーの情報をGmailに設定します。
Gmailの設定画面を開きます
Gmailの設定画面をパソコンのブラウザで開きます。この設定はスマホのGmailアプリではうまく設定ができませんので必ずブラウザ(GoogleChromeを推奨)で設定をしてください。設定が完了するとスマホのGmailアプリでも独自ドメインのメールでのやりとりが可能になります。
Gmailの設定画面の開き方は、歯車のようなアイコンの「設定」をクリックし、「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」の順にクリックします。
上記の画面はすでに独自ドメインで送受信できる設定になっています。
上の方が「送信用の設定」で、下の方が「受信用の設定」です。
送信用の設定から
上の方の送信用の「他のメールアドレスを追加」をクリックします。
するとポップアップウインドウが立ち上がります。
自分の「名前」と「メールアドレス」を入力し、「次のステップ」をクリックします。
SMTPサーバー、ユーザー名、パスワードなどの入力情報を求められます。入力する情報は以下のとおりです。
送信メール(SMTP)サーバー:sv*****.xserver.jp
ユーザー名(アカウント名):tohdamikio2@dm2.co.jp
メールパスワード : ************
ポート番号は「465」を選択してください。「465」はSSLという暗号化通信をするための設定情報です。
「アカウントを追加」をクリックして、しばらくしてからポップアップ画面が消えれば設定がうまくいっています。
受信用の設定はPOP接続にするか転送にするか
次は受信用の設定ですが、事前に確認をしておかなければならないことがあります。
Gmailで独自ドメインのメールを受信するには
・エックスサーバーからGmailに転送する
・GmailからエックスサーバーにPOP接続する
という2つの方法があるので、どちらの方法を選ぶかということです。
もし、Gmailに転送するという方法を選択している場合は、POP接続で設定をしなくても受信できます。
ただし、Gmailに転送するという方法をずっと続けていると、エラーメールや不正メールがどんどん送られてくるため、Gmail側で独自ドメインのメールを迷惑メール判定する確率が高くなります。正常なメールでも受信できなくなるリスクが高まりますので、安全に受信をしたい場合はPOP接続に変更することをおすすめします。
GmailでPOP接続で受信する設定
これからの説明はPOP接続で独自ドメインメールを受信する説明ですので、転送設定で受信している場合はスキップしてください。
「アカウントとインポート」の画面で、受信用の設定のほうで「メールアカウントを追加する」をクリックしてください。
するとポップアップ画面が立ち上がります。
まずは自分の独自ドメインメールを入力し「次へ」をクリックします。
メールアカウントの追加という画面になり、ラジオボタンで選択を促されます。ここでは「他のアカウントからメールを取り込む(POP3)」を選択し、「次へ」をクリックします。
受信用メールの設定情報を記入する画面になります。
ユーザー名(アカウント名):tohdamikio2@dm2.co.jp
メールパスワード : ************
受信メール(POP)サーバー:sv*****.xserver.jp
ポート番号は「995」を選択してください。「995」は受信のさいにSSLという暗号化通信をするための設定情報です。
設定が済んだら「アカウントを追加」をクリックします。しばらくしてポップアップ画面が消えたら設定がうまくいたっということです。
エックスサーバー側の準備
エックスサーバーは独自ドメインメールの信頼性を確保するための認証制度に対応しています。spf、dkim、dmarcの3つの設定をしておいてください。独自ドメインからのメール送信は (spf=pass; dkim=pass; dmarc=pass)になるようにしましょう。
なお、エックスサーバーを使う場合、サーバー管理画面でSPF設定のところにGmailを使って送信するというために「Gmail許可設定」という設定ができるようになっています。設定しておいたほうがメールが届きやすくなります。
「Gmail許可設定」のところを「Gmail許可の追加」をクリックします。設定がうまくいくと設定内容の表示が変わります。
設定内容の欄が「ON標準設定」から「ON標準設定+Gmail許可設定」になっていればOKです。
メールを送受信するテストをしましょう
これでGmailで独自ドメインのメールのやりとりができるようになったはずです。設定が済んだら、Gmailからメールをテスト送信したり、ちゃんと受信ができているかどうかなどをチェックしておきましょう。
送信も受信もできていたらこれで設定は完了です。
PCだけでなく、スマホやタブレットのGmailアプリでも同じGmailアカウントでログインすれば、独自ドメインのメールを送受信できるようになっています。
おつかれさまでした。
POP接続の場合はタイムラグがあります
なお、POP接続を選択した場合は、メールの受信に少しタイムラグがあり、遅れて受信します。
これは、独自ドメインメールがエックスサーバーのメールサーバーに届いても、そのメールをGmailが読み取りに行くタイミングが随時ではなく1時間に数回程度というタイミングだからです。
ちょうど巡回バスが回ってくるような感じでメールを受信します。
ですから、エックスサーバーのメールサーバーに届いたメールがGmailで読めるようになるにはだいたい30分くらい後になると思っておいたほうがいいです。
すぐにメールを受信する方法
どうしてもすぐに読みたい場合は、パソコンでブラウザでGmailの管理画面で確認します。歯車のようなアイコンの「設定」をクリックし、「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」の順にクリックすると開きます。
受信用設定(POP3)の該当メールのところにある「メールを今すぐ確認する」をクリックします。
この処理を実施すると、すぐにGmailからエックスサーバーの受信メールを読み込みに行きますので新しいメールを受信することができます。
他のサーバーでも設定可能です
このページで設定したのは、独自ドメインをエックスサーバーで管理している場合です。
上記のページではコアサーバーで独自ドメインを管理している場合の設定方法です。ほぼ同様の設定ですが、利用しているサーバーによって少し設定が違うところがありますのでご注意ください。
また、同様に、ocnのメールアドレスやniftyのメールアドレスでもGmailアプリで送受信することもできます。
スマホのGmailアプリで独自ドメインを設定する方法
アプリだけでも独自ドメインのメール設定が可能です
Gmailアプリだけで独自ドメインのメール設定をすることも可能です。
ただし上記のように、Gmailアドレスで独自ドメインを代替してメールソフトのように使う方法ではなく、Gmailアプリが直接に独自ドメインのメールサーバーにつながるという方法です。
Gmailアプリだけで独自ドメインを設定するさいはIMAP接続になりますので、予備的な設定としても有効です。
詳しくは上記をご覧になってください。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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