ショップサーブで独自ドメインメールのDKIM設定が可能になりました。TLSセンドグリッドメールの利用をすることで実現しているようです。
しかし、この案内がとてもわかりにくいのです。「CRM」という有料サービスの告知情報のなかに隠れているのですが、DKIM設定だけなら追加料金なしで使えます。ショップサーブに独自ドメインで出店しているネットショップさんはすぐに設定をしましょう。
DKIM設定をするとメールの到達率が高まります
DKIMとは
DKIMとはメールの送信元が本物であることを証明するための暗号化された証明書のことです。
DKIMとは「ディーキム」と読みますが正式には「DomainKeys Identified Mail」のことです。DKIMは、メールに電子的な署名を付けることで、送信元メールアドレスが本物かどうかを確認する技術です。DKIMを設定しておくことで、送信元メールアドレスをいつわる「なりすましメール」を防ぐことができます。
DKIMのしくみ
DKIM設定のしくみは、次のようになっています。
メールを送信するときに、メールの内容やヘッダーに署名を作成します。署名は、送信者のドメインに登録された秘密鍵で暗号化されます。メールを受信するときに、受信者のメールサーバーは、送信者のドメインから公開鍵を取得します。公開鍵は、秘密鍵と対になる鍵で、暗号化された署名を復号化できます。
メールサーバーは、公開鍵で復号化した署名と、メールの内容やヘッダーを比較します。一致すれば、メールは正当なものと判断されます。一致しなければ、メールは改ざんされたか、なりすましの可能性があります。
DKIMの効果
DKIM設定の効果は、メールの信頼性が高まり、到達率が上がることです。メールの受信者は、送信者が本物であることを確認できるので、安心してメールを開くことができます。
また、メールの送信者は、自分のメールが迷惑メールとして扱われるリスクを減らすことができます。
結果的にメールの到達率が高まります。今や送信メールにDKIM設定がされていないとGmailで受信できないことが多いです。
ショップサーブでDKIMを設定する方法
ショップサーブでは「CRM」とセットでDKIMの設定を紹介しています。ですから設定方法は「CRM」についての解説ページを確認しましょう。
上記のページ内に
メール到達率向上
到達率を向上させるDKIM(電子署名)。TLSによる暗号化。SPFにも対応。到達率94%。
という部分がDKIM設定についての紹介です。この部分だけなら無料で設定ができます。
設定方法は以下のとおりです。
CRMの利用を開始する
「証明書付TLSセンドグリッドメールの利用を開始する 」をクリックします。
証明書付TLSセンドグリッドメールを利用開始すると、注文確認メール(自動送信メール)や受注台帳から送信するメール、その他システムからお客さんに届くメールも証明書付TLSメールになります。
「CRMを利用開始する」をクリックします。
STEP2のクリックが可能になるまで、2時間前後かかります。
STEP1の処理が終わるまで、しばらくお待ちください。
設定後のメールを受信するとDKIM=PASSになっています
設定してからしばらくしてテストをしてみましょう。
今回は、「おうち料亭まつもと」さんのお問い合わせで確認しました。
この問合せから自動送信されたメールは、DKIM=PASSとなっていました。
これでショップサーブからの自動返信メールが迷惑メール判定される確率はグッと低下するものと思われます。ぜひ設定しておきましょう。
DKIMに関連する記事
メールの到達率を高くするためにもDKIMの設定は必須級になっています。この機会にメールの送信環境を見直しましょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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