独自ドメインを移転する手続きをするタイミングを急ぎすぎて失敗してしまいました。さくらインターネットで利用していた独自ドメインを、エックスサーバーに変更することになったホームページの事例です。
エックスサーバー側でホームページ制作が完了し、もうドメインを移転してよいタイミングとなりました。このときにすべきことは「ネームサーバーの変更」が先です。ドメイン移管の手続きを先にしてしまうと「ドメインロック」がかかり、ネームサーバーの変更ができなくなってしまうことがあります。今回はこのよな状況になってしまったようです。
ドメインの表示はNS(ネームサーバー)で
ドメインの表示を別のサーバーにするならネームサーバーを変更します
独自ドメインを表示するサーバーを決める設定は「ネームサーバー」で行います。ネームサーバーの役割はドメイン名の情報をIPアドレスに変換する情報管理を行うことです。
そのドメインを管理しているサービス事業者(お名前ドットコムなど)の管理画面でネームサーバー設定を開き、そのドメインで表示させたいレンタルサーバーを指定します。
つまり、ネームサーバーさえ変更すれば、ドメイン表示するサーバーを変更することができます。
さくらインターネットのネームサーバー変更
さくらインターネットの管理者画面で「ドメインコントロールパネル」に入り、ゾーン情報(Whois情報)を開くと、ネームサーバーの設定をすることができます。
ネームサーバーには番号がついており1と2の2つがあります。最近では1から5まで使うのが一般的になっていますが、さくらインターネットのネームサーバーは伝統的に2つのままです。
通常、さくらインターネットのネームサーバー情報は
プライマリネームサーバー ns1.dns.ne.jp
セカンダリネームサーバー ns2.dns.ne.jp
となっています。
このネームサーバー情報を変更します。今回は、エックスサーバーにてホームページを表示させたいので、ネームサーバーをエックスサーバーの情報に変更します。
エックスサーバーのネームサーバー情報は
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_domain_namesever_setting.php
にて紹介されていますが、
ネームサーバー1 ns1.xserver.jp
ネームサーバー2 ns2.xserver.jp
ネームサーバー3 ns3.xserver.jp
ネームサーバー4 ns4.xserver.jp
ネームサーバー5 ns5.xserver.jp
です。
今回は、さくらインターネットでネームサーバー変更がエラーになってしまいました。
▼エラーが表示された画面
ネームサーバーの更新に失敗しました
と表示されています。
これまでネームサーバーの変更を何度もしてきましたが、このようなエラー表示は初めてでした。
ドメインロックがかかってしまいました
ネームサーバーの更新に失敗した理由は、おそらくドメイン移管の承認作業が進みすぎてしまったからです。
ネームサーバーの変更作業をする前に、ドメイン移管の承認ボタンをクリックしていたようです。
ドメイン移管が進むと「ドメインロック」がかかります。「ドメインロック」はドメインを別のドメイン管理会社にスムーズに移行されるためのものです。ドメインロックがかかっているときは、情報内容を更新できないようになります。
ドメインロックがかかってしまったことで、ネームサーバーを変更できなくなりました。
こうなると、ドメイン移管が完了し、ドメイン管理をエックスサーバー側で行えるようになるまで待つしかなさそうです。
ドメイン移管が進行中
※移管承認メールのタイトルは
「【重要】(ドメイン名) のトランスファー申請に関するご案内」です。
※移管元管理業者様にて、事前に移管するドメインのwhois情報
(Registrant Contact情報)をお客様の情報へご変更ください。
このメールが届いたら、メール内の「承認する」のリンクをクリックします。
なお、このメールはなぜか迷惑メール判定される可能性が高いので注意してください。メールタイトルに「トランスファー申請」という言葉が入っているはずなので、迷惑メールフォルダ内も検索してみてください。
「承認する」をクリックすると、最長5日以内にトランスファーが完了しますという表示があります。土日をはさんでしまうので早くても月曜日以降になってしまいそうです。
明日の土曜日の朝には、新しいサーバーでドメイン表示をしたかったのですが、どうやらそれは無理になってしまいました。
ドメインを別のサーバーにしたいならネームサーバー変更が先
今回は、手順を間違えてしまったことで任意のタイミングでホームページ表示するサーバー変更ができなくなってしまった失敗事例でした。
もしこれが、お店や新サイトのオープン日だったら非常に困ります。今回は数日遅れてもあまり問題が起きない状況だからよかったですが、十分に注意しておくことが必要ですね。
ドメインを別のサーバーにしたいならネームサーバー変更が先です。
ネームサーバー変更が終わってから、ドメイン移管を進めるほうがトラブルが少ないと思います。
レンタルサーバーによってネームサーバー変更の仕様が違うようです
※2023年5月9日追記
同様の案件があり、ネームサーバーを先に変更しようとしましたが、そのような手順では設定自体をすることができませんでした。
ということは、
・十分な余裕をもって先にエックスサーバーにドメイン移管をしておく
→エックスサーバーでネームサーバーを変更できる状況になる
→その内容は移管前のサーバーのネームサーバーが設定されている
・好きなタイミングでネームサーバーを変更する(エックスサーバーにて)
という手順になります。
つまり、エックスサーバーに移管する場合は十分な余裕をもって先にドメイン移管を済ませてしまうほうがよさそうです。
なお、バリュードメイン(コアサーバー利用)に移管する場合は、ドメイン移管をしなくてもネームサーバーの変更が可能です。
ですから、レンタルサーバーによって仕様が違うということですね。
事前にサーバーの仕様を確認したうえで手続きをするようにしましょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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