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Google文章生成AIの「Bard」が5月10日から日本語対応しました【GoogleBard】

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Google文章生成AIの「Bard」が5月10日から日本語対応Google文章生成AIの「Bard」が5月10日から日本語対応しました。搭載している言語モデルが、当初搭載されていた「LaMDA」から次世代の「PaLM 2」に移行したことで、性能も大幅に上がったようです。この内容は本日開催された「Google I/O」というカンファレンスで発表がありました。
早速ためしてみましたが、完全に日本語化対応されているようです。直近の情報も取り込まれているようで、先週の5月5日に起きた能登半島の大地震についてもちゃんと反応して文章生成しました。これはすごいですね。

Bardが日本語化しました

2023 年 5 月 10 日に日本語化

Bardの更新情報
https://bard.google.com/updates

を見ると2023 年 5 月 10 日に日本語化したことを発表しています。

2023 年 5 月 10 日
Bard を利用できる国と言語を拡大

更新内容: 英語(米国)に加え、日本語と韓国語でも Bard を利用できるようになりました。また、これら 3 言語で Bard を利用できる国が 180 か国以上に拡がりました。
理由: Google は、実際に利用した方々からのフィードバックを参考に、責任を持って Bard の継続的な開発を進めています。Bard を利用できる言語、国、地域は、時間をかけて少しずつ拡大していく予定です。
Google ドキュメントや Gmail へのエクスポート

更新内容: Bard が生成したコンテンツを、書式も含めてワンクリックで Google ドキュメントや Gmail にエクスポートできるようになりました
理由: Bard の回答をエクスポートし、これらの Google Workspace アプリで直接編集できるようにすることで、ワークフローの迅速化と簡素化を可能にします。
薄暗い環境でも読みやすく

このリリースは日本語対応が大きなニュースになっています。同時に、BardからGmailにエキスポートできるという機能が追加されたことはとっても大きなニュースだと思いました。

Bardは文章生成が早くて正確です

ためしにいくつかの質問をしてみました。

どもども遠田
どもども遠田

毎日の食事に、高タンパク質のビーガン メニューを取り入れる方法を教えて。

AIの回答
AIの回答
(Bard)

毎日の食事に高タンパク質のビーガンメニューを取り入れるためのヒントをいくつかご紹介します。

・豆類をたくさん食べる。 豆類はタンパク質と食物繊維の優れた供給源です。豆腐、納豆、テンペなどの発酵豆類も、タンパク質と健康的な腸内細菌の供給源です。
・ナッツと種子を食べる。 ナッツと種子は、タンパク質、食物繊維、健康的な脂肪の優れた供給源です。ナッツと種子は、サラダ、スムージー、クラッカーにトッピングしたり、おやつとして食べたりすることができます。
・全粒穀物を食べる。 全粒穀物は、タンパク質、食物繊維、その他の栄養素の優れた供給源です。全粒粉パン、シリアル、パスタ、米を食べてください。
・緑の葉野菜を食べる。 緑の葉野菜は、タンパク質、ビタミン、ミネラルの優れた供給源です。ほうれん草、ケール、アボカド、ブロッコリーなどの緑の葉野菜を食事に取り入れてください。
キノコを食べる。 キノコはタンパク質の優れた供給源であり、低カロリーで低脂肪です。キノコは、サラダ、炒め物、スープに加えることができます。
・豆腐やテンペを食べる。 豆腐やテンペは、タンパク質の優れた供給源です。豆腐やテンペは、炒め物、スープ、サンドイッチに使うことができます。
・プロテインパウダーを使用する。 プロテインパウダーは、タンパク質を摂取するのに便利な方法です。プロテインパウダーは、スムージー、ヨーグルト、または水に混ぜることができます。

この約600文字の文章が瞬時に生成されました。表示が早くて正確なのは驚きです。

Bardで生成した文章をGmailで送信できます

Bardで生成した文章をワンクリックでGmailで送信できました。これはすごい機能ですね。

5月5日に起きた能登半島の地震について尋ねてみました

2023年5月になり、能登半島で地震が頻発しています。この原因にはなにが考えられますか?という質問をしてみました。

どもども遠田
どもども遠田

2023年5月になり、能登半島で地震が頻発しています。この原因にはなにが考えられますか?

その回答結果は以下のとおりです。

この文章内容は「Gmailで下書きを作成」をクリックすれば、Gmailの送信画面に文章を送ることができます。

このまま「Gmailを開く」をクリックすれば、送信画面です。所定の宛先に送信できます。これは便利です。

いずれこの機能が、Gmail内に取り込まれるようになるのでしょうね。Gmail内で、Bardを使って文章生成をヘルプしてもらいながらメールを作成し、そのままメール送信という流れができるようになると、一気にGoogleの利用者が増加するでしょうね。

地震のことで追加質問してみました

ちなみに、この地震に関する内容の続きで、5月11日早朝に起きた千葉県の地震のことを聞いてみました。

どもども遠田
どもども遠田

5月11日の早朝に千葉県で大きな地震がありましたが、この能登半島の地震とは関連がありますか?

AIの回答
AIの回答

5月11日の早朝に千葉県で発生したマグニチュード5.4の地震と、5月5日に能登半島沖で発生したマグニチュード6.7の地震は、地震の震源が離れているため、直接的な関連性はないとみられています。しかし、どちらの地震も日本海溝でプレートがぶつかり合う境界で発生しており、いずれも北陸地方で発生していることから、間接的な関連性は考えられます。

北陸地方は、日本海溝でプレートがぶつかり合う地震活動が活発な地域です。2011年には東日本大震災が発生し、北陸地方でも大きな被害が出ました。今後も北陸地方では地震が発生する可能性があるため、日頃から地震に備えることが重要です。

マグニチュードの数値が少し違っているようですが、おおむね妥当な内容のようです。起きたばかりのニュースについても収集して回答するしくみがBardにはあるようですね。

PHPプログラムで起きたエラーの原因と対策をBardに質問

あるPHPプログラムで発生したエラーについても聞いてみました。

このプログラムはPHPで作成されている問い合わせフォームです。エンジニアに相談するような内容で、コードの記述やPHPバージョンの問題に関する質問です。

どもども遠田
どもども遠田

ホームページの問合せでエラーがでました。この原因と対策について考えられることをおしえてください。
Fatal error: Uncaught Error: Non-static method f2mlib::perseConfig() cannot be called statically in /home/xs223550/******.jp/public_html/contact_old/form.php:71 Stack trace: #0 {main} thrown in /home/xs223550/******.jp/public_html/contact_old/form.php on line 71

その回答ですが、初期回答はそっけなかったので「他の回答を表示」をクリックしてみました。すると、なかなかそれらしい回答を見つけることができました。

回答があっているかどうかはわかりませんが、コードの記述に関しても対応しているようです。

また、このように複数回答を用意しているというのもすごいしくみですね。

Bardの動作速度はすさまじく早いです

Bardは動作速度が早いのが印象的でしたが、日本語化しても同じでした。本当にむちゃくちゃ反応が早いです。

新BINGやOpenAIのChatGPTの表示速度になれてしまったので、Bardの生成速度には驚きです。Bardは瞬時に文章が生成されるので、ChatGPTの生成のように文字作成を順次目で追うようなことはできません。

GoogleBard
https://bard.google.com/

これからGoogleBardは大注目されるでしょうね。

Google I/O カンファレンスについて

5月10日に開催された「Google I/O」というカンファレンスについての記事がいくつか公開されています。

Google I/Oで発表されたAIたち。Bard、PaLM 2関連まとめ
Google全力のAI。今回のGoogle I/Oは、キーノートの開始前から、「AIといえばGoogle」な存在感を取り戻したいっていう狙いがビシビシと伝わってきました。ミュージシャンのDan Deacon氏がエレクトリカルな音楽を演奏し、画面にはAIが生成した動画が表示されてました。当然キーノート本体も、AIの話題だらけでした。検索からオフィス系アプリから法人系サービスからスマホの壁紙まで、あ

今回のGoogle I/Oは、キーノートの開始前から、「AIといえばGoogle」な存在感を取り戻したいっていう狙いがビシビシと伝わってきました。ミュージシャンのDan Deacon氏がエレクトリカルな音楽を演奏し、画面にはAIが生成した動画が表示されてました。

かなりGoogleの意欲的な様子がわかりますね。