日本は四季がはっきりしており、夏暑く、冬寒い。一年を通じて快適に過ごすためには、住宅の断熱性能や気密性能にも注意しなければならない。断熱気密性能でもっとも熱損失が大きいのは窓である。暖冷房がよく効くエコな住宅にするには窓の面積は小さいほどよい。しかし、窓を小さくすると息苦しいし、ペアガラスでアルミサッシの窓は人工的で、どことなく殺風景だ。国産の木製サッシでペアガラスや三重ガラスの窓だと断熱気密性能も高く結露しにくいし、なにより自然で心地よい。
実は断熱性能が高い窓を作っているのは、世界では北欧諸国である。ノルウェーやフィンランドは寒い冬を快適にすごすために断熱気密性能が高い家の技術が進んでおり、窓も木製サッシの三重ガラスサッシが多い。
そんな先進地域の技術を取り込み、日本の気候に適した国産材で木製サッシを製造してるメーカーが日本にもある。石川県の宝達志水町に工場がある森の窓(株)は石川県の特産である能登ヒバ(アテ)を使った木製サッシを受注生産している数少ない国内木製サッシメーカーである。
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