昨日に引き続き、福井県中小企業団体中央会の農商工連携勉強会一行はバスで石川県内の農業法人数社を視察。今日だけで3社を視察した。石川県内の農業者はすごい歴史を作った強者ばかりだとあらためて実感した。
今日、見学したのは、金沢大地、ぶどうの木、風来の3社。丁寧にご対応くださいました経営者やスタッフの方にはあらためて感謝します。(ぶどうの木でのランチの様子はフェイスブックでも紹介しています)
石川県内の農業法人数社を視察見学
金沢大地と金沢農業の代表の井村辰二郎氏
今日の農商工連携視察の1社目は金沢大地と金沢農業の代表の井村辰二郎氏が加工場とほ場を説明してくれました。河北潟だけで100haを超える農地があり、経営面積は合計240haにもなる。金沢農業は有機大豆と有機小麦を軸に農作物を生産しており、とくに有機大豆の国内シェアは1割を超え日本一の規模だといわれている。
トレーサビリティには最新の注意を払っており、そのためにも有機肥料(堆肥)は自分で作ることにしたという。有機肥料を作る巨大な施設を見学させてもらった。
社員数も20名近くになり、人にまかせられる環境になってきたが、それでも豆腐作りは今でも自分が手がけているという信念と実行力の持ち主が井村辰二郎氏である。
ぶどうの木の本(もと)専務
2社目は、ぶどうの木を視察。本日は本(もと)社長ではなく本(もと)専務が施設内の案内と事業についての説明をしてくれた。
本専務は父の本社長とは似て非なる才能の持ち主だ。人あたりが柔らかく誰からも好かれそうなソフトークと、ぶどうの木の成長は自分ではなく父の偉業であることを伝える奥ゆかしさと、それでいて自分の信念や考えは芯を通して伝えきる能力というすばらしいバランスをもった方でした。
ぶどうの木には50種のぶどうが栽培されている。このぶどうは完熟を待つルビーロマン。ルビーロマンは石川県の戦略作物として大事に育てられてきた果樹である。初競では毎年高値がつき、一房25万円の値段がつくほどの高級品ぶどう。昨年の最高値は、ぶどうの木が出荷したルビーロマンでした。
能美市・風来の西田栄喜氏
3社目は能美市の風来。風来の畑は、自宅を兼ねた直販ショップの裏にあり、その規模は3反歩(約900坪)である。900坪というと住宅用地ならばとても広大な面積だが、農業用地としての3反歩はとても小さい面積だ。認定農業者になるには最低限の面積が3反歩なので、文字通り日本一小さい農家である。
小さいけれど、自立した農業ビジネスを実現したのが「風来」である。専業農家として家族4人がちゃんと食べていける収入を確立し、持続可能な発展をしている点がすばらしい。風来を経営している西田栄喜さんは「ひとり農商工連携」の実践で日本のアグリビジネスのあらたな展開を示したひとりである。
石川県にはすごい農業者がたくさんいる
あらためて、石川県にはすごい農業者がたくさんいることを再発見再認識した。農業界の常識を変え、歴史を作っていく方々が身近にいてくれる幸せを実感している。
なお、農商工連携に関して、企業診断という中小企業診断士の情報誌の2008年12月号に「農商工連携という時代の風をどう生かすか?」という遠田の書いた記事が掲載されているので参考までに。
※上記に記事紹介があります。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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