富山県石川県福井県の北陸三県のネットビジネス相互の勉強会は「北陸三国志ネット交流会」という名称で継続している。今日は石川県七尾市のダンボールワンさんに工場見学会させてもらった。ダンボールワンは今年のネットショップコンテスト北陸で3位に表彰されており、ダンボールのネット通販が好調なことで話題になっている元気な工場である。ダンボールワン工場見学会には富山や福井からも多数の方が参加し総勢は23名となった。
ダンボールワンの辻さんがWEB担当者である。辻さんは28歳と若いのにとてもしっかりとビジネスを展開しており、当社のネットビジネスの中心人物である。辻さんが手にとって紹介してくれているのは、「ダンボール引越しセット」で、引越しのさいに必要なダンボールや緩衝材(ぷちぷち)をセットにしたものである。次々とアイデアを出し、新しい商品やサービスを開発しているのも好調の秘訣のようだ。
工場で働く人達もすばらしい。見学に来た我々を笑顔で迎えてくれて、工場の内でダンボールを製造する工程を紹介してくれたり、機械の説明をしてくれたりととてもフレンドリーだった。
しかも、製品に対する心遣いが皆きめ細やかでホスピタリティにあふれている。
例えばダンボールを結束するビニールヒモの結び目の処理にも感心した。
結束機で自動的に作られる結び目は、製品の下部の角部分にできるので、そのままだとずらしたり移動したりするさいに結び目がその下に置いてあるダンボールにスジや傷をつける可能性がある。そこで、結び目を角部分から真ん中あたりに手でずらすという作業を必ず行なっていた。
このような配慮が一人ひとり自然にできて会社全体のホスピタリティが向上する工場になっているのがダンボールワンだ。当社の強みは「短納期」「多品種少量生産」の対応がよいことだ。また、社員から新商品のアイデアが毎月出てくるしくみもあり、年間にはかなりの新商品や新サービスが開発されている。得意先からの信頼も厚いようだ。
写真はダンボールでできたiphone4のケース。こんな商品が次から次に出ているのがすばらしい。
今後もダンボール業界は再編が進むなど変化があるだろうが、ダンボールワンは変革し続ける能力が高いため、変化にうまく対応し、ますます発展していくだろう。
株式会社ダンボール・ワン
http://www.notosiki.co.jp/
〒926-0824 石川県七尾市下町丁32-1
TEL:0767-57-3002 FAX:0767-57-3517
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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