おしぼり蕎麦とは、辛味大根のおろし汁で食べる蕎麦。越前蕎麦の本場福井県や信州そばの本場長野県などでは、おしぼり蕎麦はメニューとして存在しているが、これまで石川県内の蕎麦屋で正式なメニューとして見たことがなかった。今日、たまたま入った蕎麦屋で「おしぼりそば」を発見。うれしくなって注文した。この蕎麦屋は手打ち蕎麦「丸新」、能美市の九谷クアハウスの近くにあった。
丸新の「おしぼりそば」は、辛味大根汁と味噌で食べる冷たい蕎麦。蕎麦粉は長野県戸隠のものを使い、つなぎなしの十割蕎麦粉で手打ちしているという。麺は太く固めで味わいも濃く香りもよい。たまたま近くを通って初めて入った蕎麦屋だったが、かなり遠田の好みに近い蕎麦を打ってくれる店だった。
なお、信州そばの看板と戸隠蕎麦というふれこみがあるが、戸隠蕎麦だと思って店に入るとちょっと期待はずれになるかもしれない…。
蕎麦粉は戸隠のものかもしれないが、丸新の蕎麦を味わってみると、更科蕎麦よりも越前蕎麦の感覚に近い。おそらく丸新のご主人の世界観で創り上げた蕎麦なのだろう。先入観なしで味わってみてほしい蕎麦である。
「手打ちそば 丸新」
能美市湯谷町乙93
電話0761-57-2016
駐車場 お店の前に5台
定休日 第2・4月曜日(11:00~蕎麦が無くなるまで)
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