里山/中山間地

里山の耕作放棄地に和牛を放牧すれば雑草も減りイノシシなどの獣害も防ぐことができる

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里山の耕作放棄地に和牛を放牧里山の耕作放棄地に和牛を放牧するという取り組みが全国的に広がっているようだ。耕作放棄地を何年もそのままにしておくと草ぼうぼうになってしまい再び農地として使うことが難しくなる。そうなる前に手を打たなければならない。そこで和牛放牧である。牛は生い茂った雑草を餌として食べるのでみるみうちに雑草がなくなっていく。

里山の耕作放棄地に和牛を放牧

里山また、和牛放牧は獣害対策にも有効だ。イノシシや猿などが里山の農地に入り荒らされている被害が年々増加し深刻化しているが、和牛のいるエリアには獣害が激減しているという。
また放牧される和牛は妊娠しにくくなったメス牛が多いというが、自然のもとで暮らすことでストレスが減り、牛は元気になり結果的に不妊治療にもなるという。

電気の柵はソーラー電池で稼働する一石二鳥にも三鳥にもなるようなこの和牛放牧。和牛は電気の柵で囲われたところから出ないので安心だそうだ。なお、この電気の柵はソーラー電池で稼働するため電源のない山間部でも設置可能。すばらしい工夫だなぁと感心した。

白山市木滑地区(旧吉野谷村)の中山間地では、和牛が6頭放牧されており、成果があがっているという。

放牧されている期間(5月~11月中旬)の牛たちは、雨が降っても風が吹いても屋根のない里山で暮らしている。そのような自然の中のほうが牛舎より牛たちにとって健全な環境だということだろう。