柿は秋の果物である。子供のころ、柿といえば裏庭にある柿の木になっていて、柿の木に登ると枝が折れて木から落ちたという経験を思い出す。今では自宅に柿の木はないが、ご近所や知り合いから柿のおすそ分けをいただくことがある。しげしげと柿を見ると子供のころ、外で遊んでいた秋の夕暮れを思い出す。
富有柿は甘柿。柿はほとんどが渋柿で甘柿は少ない。富有柿は数少ない甘柿の品種の代表格で、そのまま皮をむいて食べることができる柿だ。シャリシャリとした食感とジューシーな果肉でおいしい柿だ。
甘柿には次郎柿もあり富有柿とともに有名だ。以前、東京の千疋屋では1個2100円の次郎柿を見たことがある。
紋平柿は渋柿だが、さわして(脱渋して)食べるとまろやかな甘味となめらかな食感の柿だ。地元かほく市、高松の特産品で、大きくて平べったくて少し角張っているのが特徴的。
「柿が赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがある。柿の豊富なビタミン類とミネラルが医者いらずの万能薬として重宝された時代もあった。
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