蕎麦(そば)

今庄は越前そば発祥の地といわれており、蕎麦打ちができることは嫁入り修行のひとつだった

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土の駅「おろし蕎麦」北陸高速道路の今庄インターチェンジを降りて、今庄市街地に向かって走ると道沿いにたくさんの蕎麦屋がある。
土の駅今庄つくし亭というのもそのひとつ。土の駅今庄つくし亭に入ると、玄関で靴を脱ぎ広間に上がる。椅子に座る席はなく、座卓と座布団の席だけである。もちろん「おろし蕎麦」が看板メニュー。おろし蕎麦は525円、セルフでコーヒーがおかわり自由という気軽さの蕎麦屋であるが、おろし蕎麦は二八(外2)の本格的な手打ち蕎麦だ。

おばちゃんの店「おろし蕎麦」土の駅今庄つくし亭からさらに今庄市街地に向かって1キロほどの左手側に「おばちゃんの店」がある。おばちゃんの店は蕎麦だけでなく、今庄の産品がずらりと並んだおみやげの店でもある。おばちゃんの店でも手打ちの本格的な「おろし蕎麦」をだしている。

土の駅もおばちゃんの店も蕎麦を打つのは女性だった。以前、今庄で3つの蕎麦屋で蕎麦を食べたが、すべて店主が女性だった。

おばちゃんお店の店内メニューに今庄の蕎麦のことが書かれていた。「今庄では、昔、蕎麦が打てないと嫁にもいけないと言われるほど、蕎麦は毎日の食卓に欠かせないものだった」ということである。そば打ちが嫁入り修行のひとつだから、男性ではなく女性の蕎麦屋が多いのだろうか…。越前そばを出している地域の中でもこれだけ女性が多い蕎麦屋の地域は見当たらない。福井市、永平寺町、鯖江市、越前市などの蕎麦屋はほとんどが男性店主で女性店主というのはまだ見たことがない。

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