ふくしま東日本大震災

東北の力こぶは「東日本大震災からの50の教訓」をダウンロードで提供している

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東北の力こぶ
東北の力こぶとは経営支援のプロ集団である。東日本大震災からの福島県、宮城県、岩手県の復興を願い、中小企業診断士などで構成されている。東日本大震災は平成23年3月11日に発生し、すでに1年3ヶ月以上経過しているが、いまだに復興していない。地震と津波による被害は甚大であったが、福島原発のメルトダウンによる原発問題はいまなお大きな問題になっている。とくに風評被害は大きい。原発から100キロ離れた会津地区は、観光と農業が基幹産業であるが、観光客は8割減などと、いまだにその爪あとは大きく痛々しい。

そんな東北地区の中小企業者を応援するために立ち上がったのが「東北の力こぶ」である。厳しい経営環境の中でも頑張っていこうとする中小企業経営者を支援していこうとする姿勢にはおおいに共感する。中小企業者を支援するコンサルタント仲間として、なにかで応援していきたいものだ。

東日本大震災からの50の教訓は「東北の力こぶ」から無料でダウンロードできる。以下は目次を引用した。

まえがき 

第 1 章 震災直後の教訓

      1.  安否確認
      2.  避難
      3.  震災直後、1次対応に求められた心構えPDF
      4.  大切なもの
      5.  つながり力の発揮

第 2 章 震災後1ヶ月までの教訓

      6.  支援をする側、受ける側
      7.  コアコンピタンスを捨ててはいけない
      8.  従業員
      9.  公的支援制度―雇用調整助成金
      10.  情報管理

第 3 章 震災後数ヶ月の教訓

      11.  支援の需要と供給のアンバランス
      12.  本業とボランティアPDF
      13.  復興支援策としての販売会、ビジネスマッチング
      14.  情報錯綜
      15.  自分と闘う中小企業
      16.  公的支援制度―中小企業等グループ施設等復旧補助事業
      17.  グループ補助金に参加するか否か
      18.  グループ一丸となって復興を目指す中小企業
      19.  グループ補助金に殺到
      20.「生活」と「事業・経営」の分離・整理
      21.  個の力の限界

第 4 章 震災後1年以内の教訓

      22.  経営者が選択した4つの方向性
      23.  福島県の経営環境-半年後
      24.  第二創業
      25.  自己資金
      26.  前向きな計画の背景
      27.  借入金の趣旨
      28.  再起を阻む二重ローン問題
      29.  震災特需
      30.  地域事業者の栄枯盛衰を震災から再考する
      31.  国際化のリスク

第 5 章 原発にもがき苦しむ中小企業
      32.  安全衛生管理体制の強化を
      33.  風評被害PDF
      34.  風評と逆風、2つの風
      35.  米から基準値超のセシウム検出
      36.  損害賠償の功罪
      37.  マスコミと闘う中小企業
      38.  支援施策という『経営課題』
      39.  見えない恐怖への対応策
      40.「他人のせい」から抜け出そう

第 6 章 中小企業が最低限備えておくこと

      41.  事業の存在意義
      42.  存在価値の再検討
      43.  有事にみる経営者の本質
      44.  後継者という備
      45.  ビジョンの崩壊と再構築
      46.  意思決定のルール
      47.  中小企業版BCP計画とは
      48.  被災してはじめて見えたこと
      49.  販路について
      50.  IT インフラに対する備え

第 7 章 事例集

      【事例】風評被害-精肉卸売業者の例
      【事例】風評被害-キノコ栽培生産者
      【事例】再起にかけて-広告代理・デザイン業の例
      【事例】再起にかけてー八百屋の例PDF
      【事例】飲食店 S 社の例
      【事例】復興に向けた挑戦~つながり∞ふくしま

      あとがき
      東北のちからこぶ概要
      執筆者プロフィール