手打ち蕎麦では奥能登でも人気が高い輪島市のやぶ本店で蕎麦を食べた。真夏の暑い日には冷たいせいろ蕎麦もいいけれど、熱い蕎麦を食べていい汗をかくとすっきりする。連日真夏日が続いている今日は、熱いいなり蕎麦を食べることにした。
実は蕎麦の風味は真冬が一番強く、夏になると蕎麦の風味が弱くなる。蕎麦の収穫が秋なので1年近くたったこの頃は蕎麦の味も痩せてくるからだ。蕎麦好きは真冬でも冷たい蕎麦を食べるが、逆に真夏は蕎麦の風味を感じやすい熱い蕎麦を食べたくなるものだ。
やぶ本店の蕎麦の器は漆器である。輪島塗なのかどうかは確認しなかったが、熱い蕎麦を漆器の器でいただくのもよい。陶器の蕎麦の器ほど重くないし、熱さも指に伝わりにくいので持ちやすい。なによりも器の美しさが感じられるのがいい。
いなり蕎麦を完食したあと、どろっとした蕎麦湯をいただいた。
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