津幡町商工会青年部研修会の「若い人たちのDXセミナー」2回めを2024年1月17日(水)夜19時から21時の時間帯で開催しました。
前回が「守りのDX」で今回が「攻めのDX」というテーマです。今回の内容ですが、生成AIについての現状と解説が中心でした。
そして実際にChatGPTを使ってどのように活用するかという実演をしたのですが、これが一番注目されました。やはり具体的なほうが興味をそそるようですね。
若い人たちのDXセミナー
今回は攻めのDX
いちおうレジュメは用意したのですが、ほぼ生成AIやChatGPTのことについての説明になりました。
ChatGPTは1年間でおそろしいほど進化しています。
実演した内容
実際に会場にいた参加者からリクエストを聞いてChatGPTを使って実演をしてみました。
1つめは、地震の風評被害を受けている寿司屋の客数増加の対策案
2つめは、建具屋の事業承継予定の32歳が全国大会でスピーチする案
この2つについて具体的にChatGPTを使って質問と回答を繰り返すことで、いかに実用的かということの理解を深めました。
能登半島地震で風評被害を受けている津幡町の寿司屋の対策
津幡町の寿司屋ですが、能登半島地震の影響で店舗は大丈夫なのですが、風評被害が起きており、新年会のキャンセルや宴会の中止で客数が激減しています。
どうすれば客数を増加できますか?
津幡町の寿司屋での客数減少に対応するためには、以下のような戦略を検討すると良いでしょう。
- SNSとオンラインプロモーション: 店舗の安全性と質の高い料理をアピールするために、SNSを積極的に利用します。InstagramやFacebookで、店の様子やおすすめのメニューを定期的に投稿すると良いでしょう。また、ブログやウェブサイトを更新して、店舗が地震の影響を受けていないことを明確に伝えます。
- レビューと口コミの活用: 既存のお客様に対して、Googleマイビジネスや食べログなどのレビューサイトでのポジティブな口コミを投稿してもらうように依頼します。ポジティブな口コミは新規顧客を引きつける力があります。
- 地元コミュニティとの連携: 地元のイベントや活動に積極的に参加し、コミュニティとの関係を深めます。また、地元の企業や団体とのコラボレーションを行い、共同プロモーションを実施することも有効です。
- 特別オファーとプロモーション: 限定メニューやディスカウントキャンペーンを実施して、新規およびリピート顧客を引き付けます。例えば、平日限定のランチセットやグループ割引などが考えられます。
- 安全対策の徹底と情報発信: 地震後の安全対策を徹底し、その情報を客に伝えることで、安心して来店してもらうことが可能です。店内の清潔さや衛生管理を強化し、その様子をSNSで共有するのも一つの方法です。
- デリバリーとテイクアウトの強化: 店舗に来店できない顧客に向けて、デリバリーやテイクアウトのオプションを提供します。これにより、新たな顧客層を開拓できる可能性があります。
これらの戦略は、風評被害を克服し、客数を増加させるための一歩となるでしょう。状況に応じて柔軟に対応し、地域社会とのつながりを深めることが重要です。
安全対策の徹底と情報発信を強化したいと思います。具体的な対策と手法について解説してください。(商工会の指導員さんのようにおねがいします)
ナイスな案をありがとうございます。
店内に安全対策に関するポスターを作成しようと思いますので原案を作成してください。
店内に掲示する安全対策に関するポスターの原案を作成します。ポスターは、安全対策を分かりやすく伝えること、視覚的に魅力的であること、そしてお客様が安心して店を利用できるようなメッセージを含むことが重要です。
ポスターのコンセプト
- タイトル: 「安心してお食事を – 私たちの安全対策」
- サイズ: A2サイズ(420mm × 594mm)
- 色調: 清潔感のあるブルーと白を基調に、暖かみのある色(例:オレンジ)をアクセントに使用
- ビジュアル: 寿司屋の内観写真、衛生管理を行うスタッフの写真、非常用品の写真など
- 文言:
- 「お客様と従業員の安全は、私たちの最優先事項です」
- 「徹底した衛生管理」
- 「定期的な安全チェック」
- 「安心してご利用ください」
- レイアウト: タイトルが目立つように中央上部に配置、写真と文言はバランス良く配置
ポスターのレイアウト案
- 上部: タイトル「安心してお食事を – 私たちの安全対策」。大きくて読みやすいフォントで。
- 中央部: 寿司屋の内観や清潔なキッチンの写真、衛生管理を行うスタッフの写真を配置。
- 下部: 安全対策のポイントを箇条書きで。例えば、「毎日の消毒と清掃」、「従業員の健康管理」、「非常用品の常備」など。
- 下部の最後: 「安心してご利用ください」のメッセージを入れ、暖かい印象を与える。
このポスターを店内の目立つ場所に掲示することで、お客様に安全対策への取り組みを知ってもらい、安心してご利用いただけるようになります。この原案を元に、具体的なデザインを進めていただくと良いでしょう。
いい案ですね。このとおりに作りたいです。ポスターの原案を画像で作成してください。
なお、日本人のイケメンマスターが寿司を握っている写真をメインにした画像を生成してください。
こちらが、日本人のイケメンマスターが寿司を握っているシーンをメインにした画像です。このデザインが、お店の雰囲気を表現するのに役立つことを願っています。
ということでイメージ画像まで生成してもらいました。
あと、この寿司は、海苔巻きが多すぎるということで、手前に見える海苔巻きを消してもらいました。
なお、このような修正はChatGPTよりもAdobeのFireflyのほうが得意です。それも実践してみました。
では、上記の画像をAdobeのFireflyで修正した画像はこちらです。
手前側にあった海苔巻きがみごとに消えていますね。すごいですね。
事業承継を決めた32歳の息子が全国大会で発表するシナリオを作る
商工会青年部主張発表大会でのスピーチは、あなたのビジネスと青年部への取り組みをアピールする素晴らしい機会ですね。以下に、約10分間(4000文字程度)のスピーチの骨格を提案します。
スピーチの骨格
- 序論
- 自己紹介:名前、会社名、商工会青年部との関わり。
- スピーチの目的:青年部と自社の取り組みを共有し、他のメンバーに刺激を与えること。
- 商工会青年部への取り組み
- 青年部に入部した理由や経緯。
- 青年部での経験や学び、プロジェクトやイベントへの関与。
- 青年部活動を通じて得た価値観やスキル。
- 自社のビジネスについて
- 会社概要:設立年、業種(建具会社)、製品やサービス。
- 事業の特徴や強み、市場での位置づけ。
- 近年の挑戦や成功例、失敗からの学び。
- 青年部とビジネスのシナジー
- 青年部活動がビジネスに与えた影響。
- 事業展開や経営における青年部での学びの応用例。
- 地域社会や業界への貢献。
- 締めくくり
- 聴衆への感謝。
- 今後の目標や展望、商工会青年部としての貢献。
- エンディングメッセージ:共感や行動を促すメッセージ。
スピーチのポイント
- 物語形式:個人的なエピソードや経験を交えることで、聴衆との共感を生む。
- 具体例の提示:実際のプロジェクトや成功事例を挙げることで説得力を増す。
- ビジュアル資料の活用:スライドやビデオを使って、視覚的に魅力を伝える。
- 聴衆への問いかけ:積極的に聴衆を巻き込み、参加を促す。
- 情熱とエネルギー:熱意を持ってスピーチすることで、メッセージの伝達効果を高める。
これらのポイントを踏まえて、あなた自身の経験やビジョンを織り交ぜてスピーチを作成するとより効果的です。成功をお祈りしています!
このあと何度かやりとりをしました。
実際にこの該当する人の会社のホームページがあったので、そのURLを読み込ませて具体的な内容にブラッシュアップしていきました。
ただし、スピーチ内容が定番的すぎるので、もっと独自のストーリーを楽しくエピソードとして挿入できないかという意見があがりました。
そこで以下のような想定で質問をしてみました。
自分が子供のころ父といっしょに銭湯にいき、そのときに将来おまえは立派な建具屋になれるぞといわれたことが今でも鮮明に記憶にあります。そのことをおもしろおかしく自己紹介に入れたいのでユーモアをまじえて原案を作成してください。
◯◯(ここには実名が入っていましたので修正しています)さんの子供時代のエピソードをユーモアを交えて自己紹介に取り入れるのは素晴らしいアイデアです。以下に提案されたスピーチの自己紹介部分を修正し、この思い出を盛り込んだ原案を作成します。
自己紹介の原案(ユーモアを交えて)
皆さん、こんにちは。私は××建具店の次世代を担う◯◯です。今日は、私がどのようにして「建具界のプリンス」になろうとしているのか、その物語をお話ししようと思います。
まず、私の建具屋への道は、意外にも銭湯から始まりました。そう、銭湯です。
子供の頃、父と一緒に地元の銭湯によく行ったんです。ある日、湯船につかりながら、父が私に言いました。「〇〇、お前はいつか立派な建具屋になるぞ」。
私はその時、泡まみれの頭で、「お風呂の中でそんなこと言われても…」と思いましたが、今となってはその言葉が私の人生を形作る重要な瞬間だったと気づいています。
さて、その日から数年が経ち、父の予言は現実のものとなりつつあります。
ただ、私はまだ「立派」という言葉からは少し遠いかもしれませんが、銭湯でのあの日のように、温かい湯船につかるような安心感をお客様に提供できる建具屋を目指しています。
今日は、その旅の途中経過を皆さんにお伝えする機会を得て、大変嬉しく思います。さあ、皆さん、私と一緒に「温もりある建具屋の世界」につかりに来ませんか?
このように、子供時代のエピソードを楽しくユーモアを交えて紹介することで、聴衆との親近感を高め、スピーチの始まりを印象的にすることができます。スピーチ全体を通して、このような親しみやすいトーンを維持すると、より効果的かもしれません。
なかなかいいですね。
会場ではおおいに受けました。
そしてせっかくなので、そのエピソードを見える化するためにイメージ画像を生成してもらうことにしました。
父と銭湯に入っているイメージの画像を生成してください。
こちらが、父親と子供が銭湯でくつろいでいるシーンのイメージです。
そして出来上がった画像はこれです。
風呂に入っているのにガウンを着ているんじゃないよ。というツッコミとかはちょっと横においてください(笑)
なんとなく雰囲気を一発で記憶に残すには画像って有効ですね。そんなことを感じました。
最後は全チームが発表
グループディスカッションを行い意見交換をしたあと、それぞれのグループからその内容を発表してもらいました。また、その後の質問タイムでも、様々なことの意見がでました。
この日、説明しきれなかったことについては以下のページを参考にしてください。
JDLA緊急企画!「生成AIの衝撃」~ ChatGPTで世界はどう変わるのか? ~
まず、必聴レベルの動画はこれです。JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)が公開しているやつです。
JDLA緊急企画!「生成AIの衝撃」~ ChatGPTで世界はどう変わるのか? という動画は非常に示唆に富んでいるのでぜひ観ておきましょう。
また、この動画の内容をChatGPTと「VoxScript」というプラグインを使って要約した内容は以下のページにありますので合わせてご覧になってみてください。
落合陽一関連の動画は見ておいたほうがいいです
2024年は超AIが来る
シンギュラリティがやってくる
他にも多数の動画がYou Tubeにアップされていますが、少なくともこの2本は見ておいたほうがいいと思います。
このDXセミナー概要
日程
第1回:令和5年11月22日(水)
第2回:令和6年1月17日(水)
第3回:令和6年2月14日(水)
※いずれも午後7時~午後9時
会場
津幡町商工会
石川県津幡町清水チ326-3
電話076-204-6824
※詳細は津幡町商工会にご確認ください
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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