サーチコンソール(ウェブマスターツール)

サイトのアクセス状況を確認するのはアナリティクスだけでなくサーバーのアクセス解析やサーチコンソールなど他のツールも併用しましょう

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サイトのアクセス状況を確認サイトのアクセス状況を確認をする方法といえばグーグルアナリティクスが定番ですね。もちろんアナリティクスは定期的にチェックしてアクセス解析をすべきです。
ただし、他の方法でもサイトのアクセス状況をチェックする方法を用意しておいたほうがいいです。理由は、アナリティクスはトラッキングコードを埋め込む方式なので、今後サードパーティクッキーブロックなどの措置がされることで正常な計測ができなくなるかもしれないからです。

サイトのアクセス状況を確認する

サーバーのアクセス解析

レンタルサーバーにはアクセス解析がついています。初期設定ではオフになっていることがありますので、ちゃんと測定可能な状況かどうかを確認しておきましょう。

エックスサーバーではこのようなアクセス解析ができます。

▼2024年1月のアクセス推移 

▼2024年2月のアクセス推移

▼2024年3月のアクセス推移

3ヶ月分のアクセス解析データをみました。ほぼグーグルアナリティクスと近いデータが取れていますが、若干サーバーのアクセス解析のほうが数値が多めにカウントされています。

グーグルアナリティクスによるアクセス解析

グーグルアナリティクス(GA4)の集客サマリーでユーザー数を3ヶ月分表示してみました。

3ヶ月の合計ユーザー数は9.2万という表示です。

エックスサーバーのアクセス解析では3ヶ月の訪問者合計が12万を超えているので、約2割の誤差があります。どちらが正しいかということよりも、測定のしくみが違うのでこういうものだということで把握しておくのがいいと思います。

サーチコンソールによる把握

サーチコンソールでもある程度のアクセス解析みたいなことができます。

上記は3ヶ月の「合計クリック数」です。「合計クリック数」とは、Googleの検索結果に表示されたURLをクリックした数の合計です。ですから、アクセス解析では「Googleからのアクセス数」ということができます。

Google検索からのアクセスが最多だというサイトの場合は、このサーチコンソールのデータだけである程度の把握ができます。

インデックス数の確認

Google対策で重要なこととして、インデックス数がどれくらいされているかということがあります。

当サイトでは投稿の記事数が6237件あります。(2024年4月4日現在)
投稿数だけでなく固定ページやその他のページもあるので、実際には6300ページ以上はあるはずです。

当社のサイトマップ登録の状況を確認してみました。

インデックス登録は6673件なので、だいたい投稿したページはほとんどインデックスされているような感じですね。

インデックス未登録ページの確認

しかし。未登録が2.61万件もあります。これはなんでしょうか?

インデックスされなかった理由も表示されています。この内容を見ると妥当な感じなのでこの状況で「問題なし」という判断ができます。

なお、これは当サイトのことは自分が一番わかっているので、こういうことだろうなということが理解できるためです。

もし、インデックス未登録のページに違和感があったら、あらためて調べたうえで、インデックス登録すべきだと思ったら、インデックス登録の申請ができます。

ウェブに関する主な指標

ウェブに関する指標というのも表示されています。モバイルとPCでわかれて表示されていますが、どちらも「改善が必要なURL」は0件でした。

このような定期検診のようなことも必要ですね。

マイクロソフトクラリティでヒートマップ分析ができます

マイクロソフトクラリティは、アナリティクスの足りないところをうまく補ってくれます。ヒートマップ分析やレコーディング分析などはその典型的な特徴です。ヒートマップ分析とレコーディング分析を使うだけでも価値があります。

マイクロソフトのクラリティ(clarity)がだんだん便利になってきていてLP分析のために利用頻度が向上しています
アクセス解析としてマイクロソフトのクラリティ(clarity)を使う頻度が高くなってきています。というのは、クラリティが地味に便利だからですね。ワードプレスのプラグインとしてのクラリティを入れておけばダッシュボードからアクセスの状況がほぼわかります。また、主要なLPのヒートマップ分析やレコーディング分析も簡単に観ることができるのがありがたいです。
マイクロソフトのクラリティ(clarity)はグーグルアナリティクスと併用するにはベストのアクセス解析かもしれません
マイクロソフトのクラリティ(clarity)というアクセス解析を使い始めました。現在はグーグルアナリティクスがGA3からGA4への移行期間ということもあり、今後使うべきアクセス解析を見直すタイミングです。いろんなアクセス解析を併用してみるのもいいチャレンジだと考えています。クラリティ(clarity)のよいところは、無料で使えること、設定が簡単なこと、ヒートマップ分析がついていること、レコーディン...

ジューサーDMPの活用も有効です

ジューサーDMP(JuicerDMP)は、ビジュアルがよいのでとてもわかりやすいです。直感的に分析できるのがよいですね。

・ペルソナ分析ができる
・ABテストが実施できる
・POPUP対策ができる

などのメリットがあります。

DMPとは「データ・マネジメント・プラットフォーム」の略で、アクセス解析+アルファの機能を持ったマーケティングのしくみである
DMP(Data Management Platform)についてあらためて考えてみた。DMPは、インターネットのビッグデータや自社サイトのアクセス解析データなどを一元管理分析し、最終的には広告配信などの対策まで自動的に実行するプラットフォームである。いわば、ネット上のマーケティングAIといえるだろう。2015年のアナリティクスサミットに参加したさいに「DMP」の利用例としてオリックス生命保険など...

アナリティクス以外を使うことの重要性について

Google アナリティクスは、ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動を分析するための非常に人気のあるツールですが、ウェブサイトの運営や最適化を行うにあたり、さまざまなツールを組み合わせて使用することには大きな意義があります。

以下にその理由を説明します。

異なるデータセットの活用

Google アナリティクスはユーザー行動やセッション情報に関する詳細なデータを提供しますが、これだけでは全ての情報を網羅しているわけではありません。例えば、リアルタイムのサーバーログファイルを分析することで、クローラーの訪問頻度や404エラーの発生状況など、アナリティクスでは捉えにくい詳細を知ることができます。

検索エンジン最適化 (SEO)

Google サーチコンソールは、検索パフォーマンスやサイトマップの提出状況、インデックス作成の問題など、Google検索と直接関連する情報を提供します。これにより、SEO戦略をより効果的に計画し、実行することができます。

完全性とバックアップ

複数のツールを使用することで、一部のデータが失われたり、一つのツールで分析の誤りがあった場合でも、他のツールで補完することができます。これは、データの完全性を保ち、より信頼性の高い分析を行う上で重要です。

特定の目的に合わせたツールの利用

特定のニーズに合わせて設計されたツール(例えば、ヒートマップ分析ツールやリアルタイムアナリティクス)を利用することで、Google アナリティクスでは得られない洞察を得ることができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上やコンバージョン率の最適化など、具体的な課題に対してより効果的に取り組むことが可能になります。

プライバシーとデータ保護

特定の地域や業界では、データ保護に関する厳格な規制が存在します。異なるツールを使用することで、プライバシーに関する規制を満たしつつ、必要な分析を行うことができます。

結論

複数のアナリティクスツールを組み合わせて使用することにより、より包括的で詳細なウェブサイトの分析が可能になります。これにより、サイトのパフォーマンスを改善し、目標達成に向けて効果的な戦略を立てることができるようになります。

各ツールが提供する異なる視点やデータを活用することで、ウェブサイトの運営と成長をより良くサポートすることができます。