北國銀行のネットバンキングのシステムが2024年4月から刷新されました。これまでは「北國クラウドバンキング」でしたが、これからは「北國デジタルバンキング」です。
名称の違いだけではよくわかりませんが、サイトのデザインが一新され、使い勝手や安全性などが強化されているということです。早速、10日支払いの振込予約をしてみました。また、ブロックチェーン技術を活用した地域通貨トチツーカも稼働開始しました。こっちにも注目です!
北國銀行のネットバンキングが変わりました
2024年4月から北國デジタルバンキングがスタート
北國銀行が2024年4月からスタートした「北國デジタルバンキング」について、北國銀行のホームページにて告知がありました。
主な新機能や変更点は以下のとおりです
・スマートフォンアプリによる承認機能の導入
・ワンタイムパスワードの導入
・24 時間リアルタイムでの振込に対応(一部金融機関あてを除きます)
・入出金明細照会の照会期間拡大(最大 36 か月)
・当座貸越機能の導入(※2024 年度中の開始を予定)
スタイリッシュなWEBデザインになったのは歓迎ですね。スマホでも閲覧しやすいです。
これまで利用していたネットバンキングシステムは7月までで廃止になります。できるだけ早めに切り替えをしたほうがいいですね。
振込予約をしてみました
振込予約についてどのような画面になるか試してみました。振込手続き自体はスムーズにできました。ただし、その後に「承認」という作業が待っていました。この「承認」作業はこれまでになかったのでちょっと違和感がありましたが、わりと大きな変更点だと思います。
3件の振込予約をすると「承認待ち」が3件になります。
この「承認待ち」を「承認」に変更する手続きが必要です。
上記に3件の承認待ちがあります。1件づつ「選択」をクリックし、次の画面で承認をしたうえで、メールで送られてくるワンタイムパスワードを入力する必要があります。
この作業はちょっと手間ですね。会計担当者と経営者が別の場合はこのような承認システムは重要かもしれませんが、小規模事業者だと会計担当=経営者ということも多いので、その場合は手間が増えるだけです。
一括で「承認」ができるとよいのですが、そのような機能はありませんでした。改善策として実装してほしいものです。
承認手続きが終わると「承認済み予約中」という表示に変わりました。
地域通貨「トチツーカ」が本格的にスタート
北國銀行の先進的な取り組みとして、ブロックチェーン技術を生かした地域通貨があります。すでに昨年から能登半島の一部で実証実験をしていましたが、いよいよ本格的にスタートしました。
この地域通貨の大きな特徴は
・ブロックチェーンを使っていること
・ステーブルコインであること(1単位=1円)
・銀行が発行していること
です。
ニュースにも取り上げられています。
北國銀行のホームページでは以下のようなリリース情報がありました。
トチツーカとは
「トチツーカ」とは、ブロックチェーン技術を使用したステーブルコインの一種で、2024年4月から北國銀行によって利用開始されたとのことです。ステーブルコインとは、その価値が一定の資産(通常は米ドルやその他の法定通貨)に固定されているデジタル通貨のことを指します。
これにより、ビットコインのような他の暗号通貨と比較して価値の安定性が高まります。
また、トチツーカ加盟店は手数料が安いです。月額固定費が0円で、従量課金は0.5%と驚異的な安さです。クレジットカード決済の手数料が4%前後、PAY払いが2%前後なので、それらに比べると格段に低料金です。
技術的な背景やしくみなどは上記のサイトで確認できます。
トチツーカのアプリを入れてみました。
本人認証も必要でした。マイナンバーカードをNFCで読み取ることで本人認証ができそうです。
アプリは、アンドロイド版もアップル版もありました。
ステーブルコインの特徴
ステーブルコインは以下のような特徴を持っています:
- 価値の安定性:ステーブルコインは、法定通貨や金などの価値が安定している資産にその価値を固定しているため、暗号通貨特有の価格変動リスクが低いです。
- 汎用性:デジタル資産として、世界中どこでも、迅速かつ低コストで送金・交換が可能です。
- ブロックチェーンの利点:ブロックチェーン技術に基づいているため、透明性、セキュリティ、不変性の利点を享受できます。
トチツーカの活用例
北國銀行がこのステーブルコインを利用開始したということは、銀行がデジタル通貨の採用を進めている示唆しており、以下のような活用が考えられます。
- 決済サービス:日常の決済手段として、またはオンラインでの購入時に利用できるようになる可能性があります。
- 国際送金:従来の銀行システムを使用した場合に比べて、より速く、より安価に送金が可能になるかもしれません。
- 金融インフラの強化:ブロックチェーン技術を活用することで、より透明で安全な金融サービスの提供が可能になります。
まとめ
北國銀行は、地方銀行でありながら全国的にもDXに強い銀行として注目されてきました。
今回のデジタルバンキングもクラウド利用し、かなりの部分が自社開発というように聞いています。
また地域通貨のトチツーカは、ブロックチェーン技術を活用した北國銀行が提供開始したステーブルコインです。その価値は特定の資産に固定されており、デジタル資産の中でも特に安定した価値を持つことが特徴です。
決済手段や送金サービスとしての利用が期待され、金融業界におけるブロックチェーン技術の利用拡大を象徴しています。
デジタル対応に強い地方銀行として、北國銀行の存在価値が向上していますね。今後の動向がますます気になりますね。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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