顧客が求めているニーズに自社しか対応できない提供価値がバリュープロポジションである。血で血を洗うレッドオーシャンから競争のないブルー・オーシャンを望むなら、バリュープロポジションを見つけ、その領域を広げていく企業努力が必要だ。
1.顧客が望んでいること(ニーズ)、
2.競合他社は提供できない、
3.自社だけが提供できる価値(問題解決の方法など)、
この3つの条件を満たす領域がバリュープロポジションになる。
バリュープロポジション
バリュープロポジションの事例
バリュープロポジションは、意外なところにあったりする。
顧客のニーズは複雑で、そして移り気である。自社が強みと思っていたことが実はそれほどでもなくて、まったく違うところが顧客の望むツボにはまっていて強い吸引力になっていた…ということもある。
例えば、
1.珈琲豆の焙煎にこだわりを持っている喫茶店が繁盛している真の理由が、珈琲の味わいよりもタバコを吸える飲食店が近隣でここくらいしかないという愛煙家たちのニーズだった、とか。
2.鮮度に自信を持つ日本料理の板前が経営する小料理屋が繁盛する理由が、料理の味より窓から見える庭の木々の風情を気に入っている中高年の盆栽愛好家たちのニーズに適していたり、とか。
真の顧客のニーズを知る努力が必要だ。そのうえで、自社のバリュープロポジションを見つけ開発し鍛えていくことが重要な取り組みになる。
自社でしかできない顧客の問題解決の提案ができるならば、それはまさにバリュープロポジション。その一点突破力を高めていくもの戦略である。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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