中小企業施策/補助金や支援機関

小規模企業共済に加入している人はこれまでの納付済み掛金に応じて低利融資が受けられる

この記事は約2分で読めます。

小規模企業共済小規模企業共済は中小企業経営者のための退職金のような制度である。毎月一定額を納付していけば引退時や廃業時などに納付額に応じた共済金が支払われる。国(中小企業基盤整備機構)が運営している共済なので特典が多い。そのひとつが共済金貸付で、これまでの納付済み掛金に応じて低利融資が受けられる。本日届いたはがきを見ると共済金貸付の利率は年利1.5%となっている。共済金貸付の金利は以前もっと高かったが実態に即した金利レベルになっている。保証人なしで迅速に借りられるので小規模共済の貸付はメリットがある。

小規模企業共済の案内はがきには貸付利率1.5%と表示されている。
小規模企業共済の案内

無担保無保証人での貸付は、銀行の定期預金と比較すれば当たり前のように感じる人もいるだろう。しかし、小規模企業共済は、掛金の全額所得控除できることや、廃業時の共済金支払いを受け取る際に割増の優遇があるなど政策的であり、普通の定期預金とは意味が違う。掛金総額に応じて低利貸付を受けられることは大きなメリットである。

この小規模企業共済はサラリーマンや主婦や学生などは加入できない。小規模事業者や中小企業経営者しか加入できないので、該当者は自分の将来のためにもぜひ加入してほしい。

なお、中小企業基盤整備機構が運営している共済にはもうひとつ「経営セーフティ共済」がある。経営セーフティ共済は旧名が「倒産防止共済」で、連鎖倒産防止が目的の共済である。掛金が全額損金計上できるので節税目的にも活用されている。