詐欺サイトの被害が増えているようです。詐欺サイト側の手法もだんだんと巧妙になっており、一見するとまともな通販サイトのように感じるように作られています。SNSの広告から詐欺サイトに誘導され信頼して購入したら騙されたという例も多いようです。
そこで、消費者側の視点として、最後の個人情報や決済手段の段階でセキュリティチェックをすることを強くおすすめします。
詐欺サイトに騙されないために
詐欺サイトが目的としているのは個人情報取得です
詐欺サイトは主に次のような個人情報や金融情報を取得することを目的としています。
- クレジットカード情報:カード番号、有効期限、セキュリティコード(CVV)など。これらの情報を使用して、不正な購入や詐欺を行うことが可能です。
- 個人識別情報:氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、社会保障番号など。これらの情報は、アイデンティティ盗難や他の詐欺行為に使用されることがあります。
- ログイン情報:ユーザー名とパスワード。これらを使用して、メールアカウントやソーシャルメディア、銀行口座などにアクセスし、さらなる詐欺を行うことがあります。
- 銀行口座情報:口座番号やオンラインバンキングのログイン情報など。これらを利用して直接金銭を盗むことがあります。
詐欺サイトはこれらの情報を騙し取るために、偽のログインページ、偽の支払い画面、フィッシングメール、偽の広告などを用いてユーザーを騙します。このような情報が漏洩すると、金銭的損失や信用情報の悪化、個人のプライバシー侵害などの重大なリスクに直面することがあります。
特にクレジットカード情報の入力には要注意!
もしも、詐欺サイトにクレジットカード番号を入力してしまったら、不正利用される可能性が高いです。すぐにクレジットカード会社に連絡し、カードを停止してください。この連絡が遅れると不正利用されても支払い義務が生じる可能性があります。
カード会社はこのようなことあると速やかに該当カードの運用を止めてくれます。
多少時間はかかりますが、新しい番号のカードも再発行してくれます。
ただし、クレジットカードの停止や再発行には、けっこう手間がかかります。ですから、クレジット番号の入力は容易にすることはやめたほうがいいです。
クレジットカード番号を入力しない方法
通販サイトなら、使うショップをあらかじめ信頼性の高いところに決めておくのがよいです。Amazonや楽天市場やヤフーショッピングなど大手モールなら信頼性が高いし、商品はかなり揃っていますので安心度は高いです。
どうしてもモール内ショップに該当商品がなくて、新しい通販サイトで購入しなければならない場合は、決済方法としてクレジット番号を入力市内方法を選んだほうがいいです。
そのひとつとして「AmazonPay」での支払い方法があるかどうかというのはひとつの選択肢になります。
Amazon Payは以下の理由で安心です。
- 情報の非公開: Amazon Payを使用すると、販売者にクレジットカード情報や銀行情報を直接提供する必要がなくなります。Amazonがこれらの情報を保持しており、第三者には開示されません。
- 信頼性のあるプラットフォーム: Amazonは世界的に認知された企業であり、高度なセキュリティ対策とプライバシーポリシーを持っています。
- 不正購入保護: Amazon Payには、不正取引が発生した場合の補償を提供するポリシーがあります。これにより、万が一の事態にも対処可能です。
無料ネットショップのBASEや世界大手の通販インフラShopifyで構築された通販サイトは基本的にAmazonPayに対応していますので安心度が高いです。
ただし、常に最新のセキュリティ対策を施し、不審なメールやリンクには注意する必要があります。セキュリティは使用するツールだけではなく、利用者の意識にも依存します。
詐欺サイトにだまされないために
詐欺サイトにだまされないためには、以下の消費者の心得や対策を実践することが重要です。
- ウェブサイトの信頼性を確認する:
- HTTPSプロトコルを使用しているか(URLが「https://」で始まり、ブラウザのアドレスバーに鍵のアイコンが表示されているか)をチェックします。
- サイトが提供する連絡先や会社情報を確認し、それが実際に存在するか調べます。とくに特定商取引法の表示というページを必ず確認してください。日本の法律ではこのページの設置は義務なので、このようなページがないか内容が怪しい場合は購入を控えたほうがいいです。
- セキュリティソフトの導入と更新:
- 効果的なセキュリティソフトをインストールし、常に最新の状態に保ちます。これにより、マルウェアやフィッシング詐欺から保護することができます。
- レビューや評価を確認する:
- 購入前に他の消費者のレビューや評価を確認し、そのウェブサイトでの取引が安全かどうかを判断します。
- 直感を信じる:
- オファーがあまりにも良すぎるように見える場合は疑いを持ち、詳細を慎重に確認します。通常、非常に低価格や信じがたいプロモーションは詐欺の可能性が高いです。
- 個人情報の提供を最小限にする:
- 必要以上に個人情報を提供することは避けます。特に、セキュリティの面で不安がある場合や、サイトの信頼性が確認できない場合は情報の提供を控えるべきです。
- 二段階認証の利用:
- 可能であれば、オンラインアカウントに二段階認証(2FA)を設定して、セキュリティを強化します。
- 不審なメールやリンクに注意する:
- 未知の送信者からのメールや、見慣れないリンクが含まれているメールは開かないようにします。とくにURLは注意して確認しておきましょう。
これらの対策を実践することで、詐欺サイトから自身を守り、安全なオンラインショッピングを楽しむことができます。
通販サイトの運営者側は詐欺サイトに見えないように要注意
通販サイト側のセキュリティ意識を高めましょう
消費者視点での詐欺サイト対策を紹介しました。
ここで立場を逆転して考えてみましょう。消費者の視点であなたの通販サイトは祭儀サイトに見えませんか?
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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