魚津駅前の「エスポアおおさき」という酒屋では毎月ワイン会が開かれている。主催は当店店主のワインアドバイザ(ワインソムリエ)舟崎文雄さん。毎回テーマがあり楽しく学べておいしくワインや料理をいただけるとてもいいワイン教室だった。
遠田が参加したのは7月13日(土)夜のワイン会。テーマはフランス・ロワール地方のトゥレーヌ、ジャッキープレス社のワインを楽しむこと。ジャッキープレス社の葡萄畑にも訪れたことがある舟崎さんは、畑のこと土壌のこと葡萄のことなど、様々な楽しい話を展開してくれた。とくに土壌の話では、農場一帯にあるという「火打石」の現物を見せてくれて、ミネラル豊富なテロワールであることを示してくれた。
ワイン教室の部屋に入ると、舟崎さんの手料理が大皿でずらりと並んでいる。これは圧巻だ。料理は勝手に取るのではなく、一定のルールがあった。スタートする人から反時計回り(右手のほうに)に料理を回していき、自分の取りたい分を取る。全員に行き渡るようにシェアする気持ちを持って回すので、最初の1回転では料理は少し残る。そこで、もう一度回して、それでも残った分はテーブル中央に置いておくというルールである。
ワインを注ぐのも同じルールだった。2回転するというのはなかなか優れたルールである。1回転目はできるだけ早くみんなに行き渡らせるので、ゆっくりラベルを見たり写真を撮る時間がない。2回転目のときにラベルを見たり、写真を撮ったり、ボトルを手にとってみたりとゆっくり楽しむことができるのがいい。
乾杯のスパークリングワインの後は白ワインを3種類。
ジャッキープレスのトゥレーヌ白、2009、2008、2000とビンテージ違いの3種類を新しい順に味わった。いわゆる垂直試飲(バーチカル・テイスティング)で、同じワインで異なる生産年度(ビンテージ)を飲み比べること。なるほど、これはわかりやすい。
葡萄はソーヴィニョンブラン種の祖先、レアなフィエグリ種(ソーヴィニョン・グリ)である。
2009、2008、2000とビンテージが古くなるごとにワインの色が濃くなっているのがわかる。2009は淡いグリーンだが、2000はかなり濃い麦わら色だった。
香りも味わいも違った。2009は当たり年なのだろう、酸味が効いてさっぱり感があり、同時にミネラルがたっぷりと含まれており、農場の火打石の香りが立ち上ってくる。2008年は1年熟成されているのだが、2009に比べるとミネラル感もフルーティさも弱い感じだった。しかし、2000はまた違った。濃厚な麦わらの色合いに呼応するかのように、たっぷりと酸味とミネラルが効いてふくよかな白ワインだった。
ロワールワインはさわやかな初夏の味わいを感じさせてくれる。
最初の一口だけで比べると、酸化防止剤入りの赤ワインのほうがフルーティだし口当たりもよく、単純にうまいと感じる。一方、酸化防止剤無しの赤ワインは少しアタリが強く、若干のシュワシュワ感がある。聞くとそれは炭酸ガスが微量に含まれているとのこと。酸化防止対策として、発酵時に発生する炭酸ガスをあえてそのまま瓶内に残しているそうで、この炭酸ガスが本来の風味を邪魔しているようだ。
そこで、酸化防止剤無しの赤ワインはグルグルとグラスを回して空気を入れたり、手のひらで温めたりと、時間をかけて変化の様子を見てみる。すると、時間が立つごとに香りがまったく違ってくる。ほんの5分で別物のような芳醇な香りになった。味わいもよくなった。炭酸ガスが抜けていくと、ピノ・ノワール特有の官能的でフルーティな果実感とおだやかなタンニンがほどよくマッチした上質の赤ワインに変貌する。
そうか、酸化防止剤無しの赤ワインはこうして時間をかけて変化も楽しむことができるのか、と妙に納得した。いいワインは飲み急がないことだ。
ワインアドバイザー(ソムリエ)の舟崎文雄さんは、ワインに関する熱い情熱を持っていて、一所懸命に説明してくれるところがまた好感が持てるところだ。
以前、ロワールのワインは七尾の西田酒店のワイン教室でもテーマになったが、初夏にぴったりの爽やかなワインがロワール地方のワインである。ワインって本当に楽しいですね。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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