エックスサーバーから案内がありましたので、PHP8.2.9からPHP8.3.7にアップデートしました。事前に調べたところ、速度向上効果は約12%見込めるということだったので少しはワードプレスの表示速度が向上するかもしれないという期待があります。
さてアップデートした結果どうなったでしょうか。
PHPのアップデート
使っているサーバーによりアップデート方法が違います
PHPのバージョン変更はレンタルサーバーごとにやり方が違います。エックスサーバーの場合は、サーバー管理画面に入り「PHPバージョン切替」の画面で、バージョンを指定します。
推奨バージョンはPHP8.1.22になっていましたが直前のバージョンはPHP8.2.9にしていました。今回、PHP8.3.7に変更しました。
表示速度のスピードテスト
無事にアップデートできました。主要なページは問題なく表示されていますし、問い合わせメールフォームの稼働テストもしましたが問題なし。これで当面はPHP8.3.7で運営できそうです。
ここでページの表示テストを実施しました。
PHPのバージョンを変える直前と変更後の2回、テストをしました。
SpeedIndexという指標は、PHP8.2.9のときは5.5秒でしたが、PHP8.3.7だと5.4秒になりました。0.1秒早くなったということも言えますが、この程度の数値だと誤差の範囲なので、表示速度はほぼ同じということでしょうね。
今後、ワードプレスのアップデートやプラグインのアップデートがあるともう少し顕著に速度向上が見込めるかもしれません。
PHP8.3.7で変化したこと
「PHP 8.2.x から PHP 8.3.x への移行」というページがあります。
このページの内容を要約すると以下のとおりです。
新機能と改善点
- json_validate()関数: JSONデータの検証がシンプルになり、カスタム検証ロジックや外部ライブラリの依存を減らすことができます (PHP.Watch) (Laravel News)。
- #[\Override]属性: オーバーライドするメソッドが親クラスに存在することを保証することで、開発時のエラーを減らし、コードのリファクタリングが容易になります (Kinsta®)。
- Randomizerクラスの改善: 新しいメソッドとしてgetBytesFromString()やgetFloat()が追加され、ランダム文字列や浮動小数点数の生成が簡単に行えるようになりました (PHP.Watch)。
PHP 8.3へのアップデートにより、WordPressのパフォーマンスは改善される可能性がありますが、具体的な効果は使用するプラグインやテーマ、サーバー環境によって異なります。
PHP 8.3の新機能やパフォーマンス改善は、特にデータベース操作やJSON処理などを多用するサイトにおいて有益です。
当面はこのまま(PHP8.3.7)で様子をみていくことにします。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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