農業アグリビジネス

きのこかきもち揚は農家の作った素朴なお菓子、高級もち米のカグラモチをふんだんに使った逸品だ

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きのこかきもち揚「きのこかきもち揚」とは、かきもちを油で揚げた米菓。
高級もち米のカグラモチをふんだんに使っており、黒豆や大豆などの素材もいい。食べたあとにぐっと感じる旨みには秘密があるようだ。商品の裏に貼ってある原料名を見ると、しいたけと昆布が入っている。なるほど、旨み成分のアミノ酸を「しいたけ」と「昆布」という二大旨み素材から抽出し相乗効果を出しているようだ。「きのこかきもち」という不思議なネーミングもしいたけを使っているかきもちだということだろう。
すべて天然素材で化学調味料不使用の無添加だから後味もすっきりとしている。また食べたくなってしまう「きのこかきもち揚」は農家が作った逸品のお菓子である。

きのこかきもち揚は農家の作った素朴なお菓子

きのこかきもち揚のパッケージ
きのこかきもち揚
この「きのこかきもち揚」は、のむら農産のWEBサイトでも紹介されている。

400年続いている農家が作ったかきもち

この「きのこかきもち揚」を作っているのは、石川県小松市の「のむら農産」という農家の農業法人である。
野村家は代々続く農家であり、現在の社長が19代目。すでに跡継ぎが経営に関与しており、そのまま継承すると20代目となる。なんと約400年ものあいだずっと農業を営んでいるそうである。今から400年前といえば、西暦1600年ころである。1600年は関ヶ原の戦いの年であり、江戸幕府が開府する前。徳川家康と同じ時代に生きた初代野村氏が農業を始めたということなのか。
その農家が農業法人となり、今でもコメ作りを中心とした農業ビジネスを展開しているということだ。その農家がつくったかきもち、なんだか感慨深い。

新たな歴史は作っていくものだ

漠然と経営をしていれば一代限りということになりかねない。400年も続けてきたということは尋常ではない努力の積み重ねだろう。これまで19代の当主が、それぞれ新たな歴史を作るぐらいの取り組みを続け革新を重ねてきたからこそ、今でも存在する組織になれたのではないだろうか。
20代目の野村氏は自分の思いを情報誌にしてお客様に送ることを始めた。大きく変わる環境の中で、変わらぬ思いを丹念に綴っているようだ。A4で1枚の小さな情報誌だが、毎月欠かさず発行し、8月には154号め、9月には155号めを発行した。号数から逆算すると2000年にスタートし、13年めの今でも続けているということになる。

▼きのこ通信154号

きのこ通信154号
「きのこ通信154号」をPDFで読む

▼きのこ通信155号

きのこ通信155号
「きのこ通信155号」をPDFで読む

続けていくということはたいへんな努力と精神力が必要である。この農業法人に拍手したい。

石川県小松市にある「のむら農産」

この農業法人は石川県小松市にある。

のむら農産 直営店 きのこの里
https://www.nomura-nousan.co.jp/
〒923-0071 石川県小松市中海町10-82
電話番号 0761474140