中小企業診断士理論政策更新研修(法定研修)は各都道府県で実施されている。基本的にどこでも受講してもよい。今年、遠田は石川県での受講日程(9/14)に業務予定が入っており参加困難だったため、8/31の富山県の更新研修を受講した。受講者は約100名で昨年の石川県の更新研修と同規模程度だが、運営手法や会場の空気感などは若干違う印象。
やはり「所変われば品変わる」というが、隣県でも風土の違いが微妙にある。いい意味で刺激が多くとてもよい更新研修だった。東京で更新研修を受講したことはあるが、意外にそっけないあっさりとした印象だった記憶がある。時々は他県の更新研修にも参加してみるのはいいことだ。
中小企業診断士の法定更新研修
8/31の富山県の更新研修を受講
富山県での更新研修は3つのテーマで行なわれた。
1.「新しい中小企業施策について」 富山県経営支援課課長補佐 蓑口正浩氏
2.中小企業の支援手法「見える化」 太田経営事務所代表 太田恵太郎氏(中小企業診断士)
3.富山県協会独自テーマ「ひみ番屋街と地域振興について」 有限会社クリエーション代表取締役 丸亀徹(中小企業診断士)
中小企業支援手法の「見える化」は、「中小企業経営診断シンポジウム」で日刊工業新聞社賞を受賞した太田恵太郎氏の発表。「中堅企業K社の支援事例」という論文内容は平成23年1月に中小企業診断協会のWEBサイトでも公開されている。
「見える化」ついてを「4つの見える化」に分類し、中小企業診断士ならでは視点で使えるツール化しているところがすばらしい。
富山県独自研修というのは地元診断士の発表である。昨年オープンした道の駅「ひみ番屋街」に関わった中小企業診断士としての体験発表で、このような臨場感ある内容を話してくれたことに感謝したい。
ひみ番屋街の事例がよかった
いい刺激をもらえたので、さっそく更新研修のあと「ひみ番屋街」に行ってみた。なるほど、人気の施設には多数のノウハウがあるなと実感した。
中小企業診断士理論政策更新研修の会場となった富山県総合情報センター
富山県の更新研修で気づいたこと
富山県で受講した中小企業理論政策更新研修で、石川県の更新研修との違いなど気づいたことをあげておく。
・研修時間が午前9持~午後1時で、午後からフリーになる
(石川県は午後1時~5時という研修時間である)
・受講している中小企業診断士には女性の姿が目につく
(少なくとも6名、若い女子率高し、石川県は例年1名いるかいないかなのでこの差は大きい)
・受付は受講票を出すが、番号をチェックするだけで研修終了時までそのまま持っている
(研修終了後の修了証明書の引換時に交換するために使っていた)
・研修終了後に修了証明書を渡すが、受講票の番号で2つのグループにわけて手渡ししていた
(1~50番は会場内で、51以降は会場外の受付で手渡し)
・研修室内での座席は自由
(昨年の石川県での更新研修は座席指定方式をとった)
・更新研修の受付や司会など運営は公的機関の診断士が多く関わっていた
(石川県では診断士会の役員が中心に運営しており、公的機関の診断士は運営にはほとんど参加していない)
・開催時期が毎年8月の最終土曜日午前ということでほぼ固定している
(石川県は毎年9月上旬の土曜日午後開催とし、同日開催を避けている)
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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