MT6(Movable Type 6)の出荷が10月17日に開始された。9月から当ブログ「tohdamikio.com」はMT6のベータ版で試行を始めていた。これでいけそうだと判断した9月中旬にココログからサーバ移転し、さくらインターネットでMT6ベータ版での試験運用が始まった。MT6製品版が出荷されたので早速ダウンロードし、解凍後少し手を入れFTPでアップロードしたところ無事に当ブログでもアップデートできた。
今日からが本格的なMT6での運用スタートになる。
MT6は、API強化によるレスポンシブ対応が高評価である。可変幅でのデザイン表示がスムーズで、スタティック(静的生成)で表示するためページの表示速度もすこぶる早い。実はワードプレスでの運用も試用したが、約3000件の記事数があると表示速度がかなり遅く、特定のページでは表示に問題がでた。やはりダイナミック(動的生成)のCMSは表示速度が遅いのが弱点である。現在、グーグルはWEBサイトの表示速度を順位決定のデータとして採用しているので、明らかな速度低下を引き起こすダイナミックのCMSは利用を再考したほうがいいだろう。
今のところ、MT6は問題なく稼働しているし、選択してよかったと感じている。
「Movable Type 6」はライセンス体系の変更で商用で使える無料版がなくなった
MT6は、ライセンス体系が大きく変わった。
これまで「Movable Type」のライセンスは、商用と非商用というニーズの差ではなく無料版が用意されていた。製品版(有料)とオープンソース版(無料)というのは、「サポートの差」で、有料版と無料版を提供していた。だから、とくに製品メーカーにサポートを求める必要がなければオープンソース版で十分に利用できた。(オープンソース版にカスタムフィールドがないとかという若干の仕様の差はあるにしても、自力で同等のカスタマイズも可能ならばオープンソース版でいいはず)
しかし、これはMT5までで、MT6からは製品版のみとなり、商用利用には有料版を使うしかなくなった。これまでのシックス・アパート社の広報がわかりにくい説明だったため、実際に製品版を発表したときにどのようなライセンス体系になるかが注目されていたが、結局は商用利用できる無料版は無しということだった。
以下、「http://www.movabletype.jp/blog/movable_type_60.html」より引用
新しいライセンス体系
先日発表したように、Movable Type Open Source の提供は、Movable Type 6 からは行われませんが、新たに開発支援目的のライセンスとして、開発者ライセンスを新設いたします。
開発者登録を行っていただくことで、プラグイン、アドオン並びに関連ソリューションの開発・検証目的に限りご利用いただくことが可能です。詳細につきましては、以下のページを参照ください。なお、現在提供している Movable Type Open Source につきましては、プロダクト・ライフサイクルポリシーに基づき、2015年9月30日まで、セキュリティパッチの提供を継続して行っていきます。
この変化はMT利用者にとって大きい。以下の対応を迫られる。
「Movable Type」のオープンソース版はバージョン5が継続されている
オープンソース版としてMTOS5がバージョンアップされており、レスポンシブデザインに対応したデザインテーマも同梱に提供されている。商用利用も可能なので、MTを使いたい場合はMTOS5を使うというのも手である。
Movable Type Open Source
http://www.movabletype.jp/opensource/
オープンソース版を希望なら上記のリンクで情報を調べてみるのがいいだろう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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