サーチコンソール(ウェブマスターツール)

ウェブマスターツール(webmastertools)から「Htmlの改善」警告が出たらすみやかに対処しよう、特に重複コンテンツ問題には注意

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html改善の警告

ウェブマスターツール(webmastertools)から「Htmlの改善」という警告がでることがある。メールで送られてくる設定になっている場合はグーグルから「Htmlの改善」を告知するメールが届くはずである。SEOを意識するならこの警告にはすみやかに対応しておこう。
「Htmlの改善」で指摘されるのは、タイトルタグとメタディスクリンプションタグの2つで、このタグがSEO的に重要な意味を持っていることを表す。検索結果に表示されるときに使われるのが実はこのタイトルタグとメタディスクリンプションタグである。これらのタグを最適化しておくとSEOの品質が改善され上位表示できる可能性も高くなる。指摘を受けた内容を吟味してできる限り早く修正するのがいい。

ウェブマスターツールの「Htmlの改善」には、以下のように表示される。

以下の問題に対処すると、サイトのユーザー エクスペリエンスとパフォーマンスを向上できる可能性があります。

メタデータ(descriptions)
・重複するメタデータ(descriptions)
・長いメタデータ(descriptions)
・短いメタデータ(descriptions)
タイトルタグ
・タイトルタグの記述なし
・タイトルタグの重複
・長いタイトルタグ
・短いタイトルタグ
・情報が不足しているタイトルタグ

実際に当ブログで指摘を受けた画面の画像は以下のとおりである。

HTMLの改善について一覧

内容をチェックすると、タイトルタグの重複が119件と最も多い。そこで、さらに「タイトルタグの重複」をクリックすると、問題のページがわかる。

hrml改善の警告

WEBサイトの個別記事のタイトルは検索結果に表示されるタイトルとして使われることが多いため非常に重要である。サイト内に同じタイトルを使っていると、ページごとの識別ができなくなる。だからタイトルタグが重複していると、そのうちどちらかのページは検索結果に表示されなくなる可能性が高いと思わなければならない。

重複コンテンツ問題に注意する

タイトルタグだけでなくページ内容まで同じだと、重複コンテンツである。重複コンテンツは、いずれどちらかのページがグーグルのインデックスから削除されるだろう。だからこそ重複コンテンツのママ放置しておくのはよくない。意図的に重複コンテンツを多数行なっているとグーグルからSEOスパム(不正に検索エンジンをあざむく悪質な措置)と受け取られかねない。そうなると該当ページの問題にとどまらず、その独自ドメインのWEBサイト全体がスパム判定されるかもしれないという恐れまである。

このような観点からも、タイトルタグの重複はぜひとも解決しておきたい。

当ブログのタイトルタグの重複119件の内容を調べてみると、
1.MovableTypeで個別記事の生成URLを変更した際に新旧2つの記事ができてしまった
2.タグクラウドで生成されるページのタイトルタグがすべて同じになっていた
という2点が主要な原因だった。

いずれもMovableTypeを使っていることで起きている問題である。その解決方法は次のように行なった。

1.MovableTypeで個別記事の生成URLを変更した際に新旧2つの記事ができてしまった問題の解決

MovableTypeで個別記事の生成URLを変更した際に新旧2つの記事ができてしまっていた。これは不注意から起きたことだが、このような問題が40ページ程度あった。不要なページの方をFTPソフトでひとつづつ消していくという方法もあるが、その方法だと今度は消したページが「該当するページがありません」という404エラーを引き起こす。

せっかく2つのページをインデックスされているのだから、多少でもSEO価値があるわけで、単純に消してしまうのはもったいない。古いページから新しいへのジャンプがスムーズにできるようにするのがよい。その際にSEO価値を移動できる301リダイレクトで移動させるのがベストである。ウェブマスターツールヘルプにも「301リダイレクトはユーザーや検索エンジンが正しいページにたどり着くことを保証する最善の方法」と記されている。古いページのURLからが新しい(正しい)ページにリダイレクトされるように設定する。

この問題解決には「.htaccess」を使うことにした。

「.htaccess」は便利な特殊ファイルで、ユーザーやグーグルボットがWEBサイトにアクセスしてきたときに、その挙動をコントロールすることができる。使い方によってはとても便利であるが、使い方を間違えるとWEBサイトが表示できなくなったり深刻な問題を起こすこともある。できるだけFTPでのファイル操作をせずに編集したいものである。

そこで、「.htaccess」で重複URLを修復するのに、MTテンプレートを使うことにした。

「.htaccess」の内容は以下のとおりである。

RewriteEngine on
RewriteRule 2013/08/it2013it.html /2013/08/itkeieitaisho2013.html [R=301,L]以下、同様の表記が数行続く…
(最後には改行を1つ以上入れる)

タグを説明しておくと…
RewriteEngine on の下の行はURL記述を書き換えるという制御を表明している
RewriteRule は古いURLと新しいURLを書き換えるという意味
[R=301,L] は301リダイレクトという意味

これを一行で記述するので
RewriteRule (古いURL) (新しいURL) [R=301,L] 
となる。

何行でも続けて記述できるので、テキストエディタなどで編集してコピペで貼り付ける。

貼り付け先は、MovableTypeのテンプレートで「.htaccess」を新規作成し、出力ファイルを「.htaccess」にすればよい。なお、.htaccessの最終行には改行のみでなにもない行が必要なので、念の為に2~3行の改行を入れておくとよい。(改行のみが複数行あってもちゃんと動作してくれるが、改行のみの行がないと誤動作するようだ)

▼MovableTypeで作成した「.htaccess」のテンプレート

.htaccessで重複URLを修復するのにはMTテンプレートを使う

今後、同様の問題が起きた場合は、この「.htaccess」のテンプレートに記述を追加していくだけでよいので管理も楽である。

2.タグクラウドで生成されるページのタイトルタグがすべて同じになっていた問題の解決

MovableTypeでタグクラウドを表示するページは「検索結果」というテンプレートで生成される。検索結果のテンプレートは、標準のままだとタイトルタグは同じで、メタディスクリンプションがない。そこでこれらをカスタマイズする。

▼タイトルタグの修正
<title><$mt:BlogName encode_html=”1″$> – 検索結果</title>
 ↓ 以下のように修正
<title><$mt:SearchString$>について:<$mt:BlogName encode_html=”1″$> – 検索結果</title>

▼メタディスクリンプションの挿入(タイトルタグの下に追加挿入する)
<meta name=”description” content=”「<$mt:SearchString$>」について説明している情報の一覧です。主に「<$mt:SearchString$>」というタグがついている中小企業診断士の遠田幹雄のブログ記事です。”>

タイトルタグにもメタディスクリンプションにも<$mt:SearchString$>というMTタグを使用した。<$mt:SearchString$>は検索結果のキーワードを表すMTタグである。タグクラウドで利用された場合はそのキーワードそのものであり、そのキーワードをタイトルタグやメタディスクリンプションに挿入することで、他のタグクラウドページと違うことになり、重複を避ける事になる。

<title><$mt:SearchString$>について:<$mt:BlogName encode_html=”1″$> – 検索結果</title>
<meta name=”description” content=”「<$mt:SearchString$>」について説明している情報の一覧です。主に「<$mt:SearchString$>」というタグがついている中小企業診断士の遠田幹雄のブログ記事です。”>

MovableTypeの検索結果テンプレートのカスタマイズ

この結果、タグクラウドで生成される検索結果のページのタイトルタグとメタディスクリンプションタグの重複が避けられ、表示の最適化が進んだ。

▼「ブログ道場」のタグがついたページのhtmlソース
<title>ブログ道場について:中小企業診断士の遠田幹雄です、どもども、ドモドモ(^^)v – 検索結果</title>
<meta name=”descriptioncontent=”「ブログ道場」について説明している情報の一覧です。主に「ブログ道場」というタグがついている中小企業診断士の遠田幹雄のブログ記事です。“>

▼「戦略立案セミナー」のタグがついたページのhtmlソース
<title>戦略立案セミナーについて:中小企業診断士の遠田幹雄です、どもども、ドモドモ(^^)v – 検索結果</title>
<meta name=”descriptioncontent=”「戦略立案セミナー」について説明している情報の一覧です。主に「戦略立案セミナー」というタグがついている中小企業診断士の遠田幹雄のブログ記事です。“>

上記の2つのページは、同じ検索結果のテンプレートから生成されているが、タイトルタグとメタディスクリンプションがそれぞれ違うことが確認できた。