2024年8月にGoogleがコアアップデートを実施しました。今回はかなり大きなアップデートのようで実装に1ヶ月程度かかるそうです。SEOに大きな影響を与える可能性が高いです。
そこでこのブログ記事では、企業のコンテンツSEO担当者向けにに、今回のアップデートの主要な変更点と、それに対応するための具体的な対策について詳しく解説します。
コアアップデートの内容と変更点
コアアップデートの概要
Googleのコアアップデートは、検索アルゴリズム全体に大規模な変更を加えるもので、通常年に数回実施されます。コアアップデートにより、検索結果の表示順位に大きな変動が生じることがあります。そのため、ウェブサイト運営者はその動向を常に注視し、対策を講ずる必要があります。
2024年8月のアップデートの特徴
2024年8月のコアアップデートでは、特に以下の点が強化されました:
- 低品質でオリジナリティのないコンテンツの削減: オリジナリティが乏しく、単に検索順位操作を目的とした大量コンテンツ生成や中古ドメインの悪用が厳しく対処されました。ブラックハットSEO的な運用は避けましょう。
- 小規模で独立系の質の高いコンテンツ提供サイトが優遇: 規模に関係なく、ユーザーにとって価値のある情報を提供するサイトがより高く評価されるようになりました。これは我々中小企業のWEBサイトにはチャンスが高まっています。
- ユーザーに役立つオリジナルで独自性のあるコンテンツが重視: 他にはない独自性の高いコンテンツが、Googleによって高く評価されるようになりました。生成AIで文章ができてしまう時代だけに、よりオリジナリティをどう表現するかが課題になりそうです。
- UI/UX(ユーザー体験)の重要性が増加: サイトのユーザー体験(UX)がさらに重視され、訪問者が快適に利用できるサイトが高く評価されるようになりました。とくにスマホでのページ表示速度には注意しましょう。
これらの変更に対応するためには、ウェブサイトの運営者として具体的な対策を講じる必要があります。
アップデートに対応するための具体的な対策
1. E-E-A-Tの強化:信頼性と専門性をアピール
E-E-A-Tとは、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略で、Googleがコンテンツの品質を評価する際に重視する要素です。
YMYLといわれているGoogleの検索品質ガイドラインの中核をなすのがこのE-E-A-Tです。E-E-A-T要素を強化することで、検索順位の向上が期待できますのでしっかりと把握しておきましょう。
- 著者プロフィールの充実: 記事に著者名やプロフィール写真、経歴を記載し、著者の資格や実績を具体的に示すことで専門性をアピールしましょう。ペンネームや仮名よりも実名で顔出しのほうが有効性が高いです。
- 専門性の高さをアピール: 自社や自身の専門性の高さを具体的客観的に表現しましょう。例えば、国家資格を所有しているとか、公的機関から表彰されたり認められたりしたとかという情報は重要です。著者情報にも掲載しておきましょう。
- 経験に基づくコンテンツの作成: 実際の体験や事例を盛り込むことで、コンテンツの信頼性を高めます。また、自身で撮影した写真やオリジナルの画像を使用することで、記事にオリジナリティを付加できます。
- 信頼性の強化: 引用元や参考文献を明記し、情報の信憑性を高めることが重要です。さらに、定期的にコンテンツを更新し、最新の情報を提供するよう心がけましょう。
2. コンテンツの独自性と品質の向上
Googleはユーザーにとって価値のある独自のコンテンツを高く評価します。以下のポイントに注意して、コンテンツの品質を向上させましょう。
- オリジナルリサーチの実施: SNSやアンケートを活用して独自の調査結果を収集し、それを記事に反映させることで、他にはない独自の視点を提供します。
- ユーザーの意図に沿ったコンテンツ構成: 検索意図を正確に分析し、ユーザーが本当に求めている情報を提供しましょう。包括的かつ詳細な情報を提供することで、ユーザーの疑問を解決できます。
- 専門性をより高めること: 特定のジャンルや領域に特化したコンテンツを作成することで、サイト全体の専門性を高めることができます。
3. ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善
ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善は、コアアップデートの影響を軽減するための重要な要素です。ユーザーが快適にサイトを利用できるよう、以下の点に注意しましょう。
- サイトの読み込み速度を最適化: 読み込みが遅いサイトはユーザーの離脱を招くため、画像の圧縮や不要なスクリプトの削除などを行い、サイトのスピードを最適化しましょう。
- モバイルフレンドリーなデザインを採用: モバイルデバイスでの利用が増えているため、レスポンシブデザインを採用し、どのデバイスでも快適に閲覧できるようにします。
- 直感的なナビゲーションの実装: ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるよう、シンプルで直感的なナビゲーションを設計します。
- アクセシビリティの向上: すべてのユーザーがアクセスしやすいサイトを目指し、色のコントラストやフォントサイズ、音声読み上げ対応などに配慮しましょう。
4. スパム対策の強化
Googleはスパム行為に対して厳しく取り締まっています。以下の点に注意して、スパム行為を避けましょう。
- 寄生サイトの利用を避ける: 他のサイトに依存したコンテンツ生成は避け、オリジナルコンテンツを中心に据えたサイト運営を心がけましょう。
- 自然なリンク構築を心がける: 質の高いコンテンツを提供することで、自然にリンクされることを目指しましょう。購入リンクや過剰なリンク交換は避けるべきです。
- 質の高いオリジナルコンテンツの作成に注力: 内容の薄いコンテンツではなく、ユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツを作成することが重要です。
5. 他のプラットフォームの活用
Google以外のプラットフォームも積極的に活用することで、SEOに間接的な効果をもたらすことができます。
- YouTubeでの動画コンテンツ作成: 動画は視覚的に伝わりやすいため、YouTubeでの情報発信を強化しましょう。
- SNSでの情報発信と交流: TwitterやInstagramなどのSNSを通じて、ユーザーと積極的にコミュニケーションを図り、ブランドの認知度を高めます。
- ポッドキャストなど新しいメディアの活用: ポッドキャストなどの新しいメディアを活用することで、幅広いオーディエンスにアプローチできます。
まとめ
2024年8月のGoogleコアアップデートに対応するためには、E-E-A-Tの強化、コンテンツの独自性と品質の向上、UXの改善といった多角的なアプローチが必要です。
SEOは一朝一夕に成果が出るものではありませんが、これらの対策を着実に実施することで、長期的には必ず良い結果につながるでしょう。ユーザーファーストの姿勢を忘れずに、質の高いコンテンツを提供し続けることが、SEO成功の鍵となります。
なお、ちょうどコアアップデートと同時期の8月になって、Googleは検索結果画面に「AI Overview」という生成AIが回答するしくみに変更しました。現在は検索クエリの7%程度の表示のようですが、この比率を上げていく計画のようです。
検索結果と生成AIの合成によってSEOも検索結果画面が大きく変わる可能性があります。ですが、コンテンツSEOを実施する立場としては、やるべきことは大きく変わりません。検索結果対象にならない限りは生成AIの対象にもならないからです。
Google検索のYMYLやe-e-a-tやAI検索に関連する記事は以下のとおりです。
コアアップデートに対応し、適切にSEO対策を進めていきましょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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