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ocnのメールアカウントをGmailで送信する場合は「エイリアス」をオフにしてください(配信エラー対策)

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ocnのメールアカウントをGmailで送信Gmailをメールソフトとしてocnのメールアカウントを使って送受信しているという利用者は多数いらっしゃると思います。このような使い方の場合に送信エラーが続出しているようです。エラーになる場合はエイリアス設定をオフにして、小1時間ほどおいてから送信しなおしてみてください。これだけで解決する例が多いです。
原因と対策について調べましたので詳細を知りたい方は以下の内容をご覧になってください。

ocnメールアドレスを使いGmailで送信する設定

これまで、この設定に関しては過去にいくつかの記事で紹介してあります。

Gmailを使ってocnメールを送受信している場合は設定変更しないとエラーになるようです(SSL・TLS、エイリアスの設定に注意)
Gmailは便利ですね。他のメールアカウントも送受信できるし、PCでもスマホでも使えるし、操作は簡単だしいうことありません。普段使いに最適なメールソフトはGmailだと思います。 さて、そのGmailで認証エラーが起きているという事例がありました。Gmailを使ってocnのメールを受信するという設定でしたが、「認証エラーが発生しました」というメッセージが表示されてメールの受信ができなくなっていまし...

基本的な設定は上記のままでよいのですが、それでもエラーが出る場合は以下の内容をご覧になってください。

Gmail送信画面に突然のエラー表示

これまでとおりにGmailからメール送信ができて送信完了となりました。しかし数分後にGmailの画面を見ると送信エラー(メールの配信エラー)になっています。

リモートサーバーからの応答:
553 5.7.1 : クライアントホストが拒否されました: リレーアクセスが拒否されました(E041)

このように、これまで使えていた設定のままだと、ある日突然にエラー表示されるようです。私も実際に利用しているocnメールで本日確認できました。

エラー原因

このエラーの原因は複合的な要因があります。

・Gmail側のセキュリティ強化
・ocnメールのセキュリティ強化

この2つの要因が重なって、設定が完璧でないと送信できなくなりました。

Gmailのポリシー変更について

メール送信者のガイドライン - Google Workspace 管理者 ヘルプ
この記事のガイドラインに沿った対応を行うことで、個人用 Gmail アカウントにメールが正常に送信、配信されるようになります。2024 年以降は、Gmail 個人用アカウントにメールを送信する場合に、こちらに記載の要件を満たす必要があります。個人用 Gmail アカウントとは、末尾が @gmail.com または @googlemail.com のアカウントを指します。 送信者の要件に関する最新

ocnのGmail送信ポリシー変更に対する対応について

グーグル・米ヤフー社のメール送信ポリシー変更に関するご案内 | 個人向けOCNお客さまサポート
グーグル・米ヤフー社のメール送信ポリシー変更に関するご案内です

Gmailの設定方法

メールパスワードの変更手続き|OCN マイページでのお手続き | 個人向けOCNお客さまサポート
NTTドコモのサポート情報です。こちらのページでは、個人のお客さま向け商品の目的別サポートをご案内します。OCNメールパスワードの変更手続き方法をご案内します。
設定が正しいか確認する(POP)|Gmailアプリ|Android 11|メールサービス | 個人向けOCNお客さまサポート
NTTドコモのサポート情報です。こちらのページでは、個人のお客さま向け商品の目的別サポートをご案内します。Android 11のGmailアプリで、OCNのメールアドレスの設定(POP)が正しいか確認する方法をご案内します。

送信メールの設定を見直しましょう

Gmail画面での送信設定を見直しします。そのためには設定をしなおす必要があります。

まず、「エイリアスとして扱います」というところのチェックは必ず外してください。このチェックが入っているとエラーになるような仕様になったようです。実際の対応では、「エイリアスとして扱います」のチェックを外すだけで送信できるようになります。なお、この設定を変更した場合は、設定が浸透するまでに時間がかかるようですので、できれば1時間ほどおいてから送信テストをして確認してください。

SMTPサーバーの設定を行います。

・SMTPサーバ smtp.ocn.ne.jp
・ユーザー名 自分のocnのメールアドレス
・パスワード ocnメールのパスワード
・ポート 465 (ここは重要です必ず465にしてください)→SSLです
・SSLを使用したセキュリティで保護された接続にチェックをつける

これで保存します。

なおメールの名前の設定でエイリアスをオンにしていた場合はエラーが起きやすいです。エイリアスをオフに変更しましょう。

Gmailでの「エイリアス」のチェック設定について

Gmailで他のメールアドレスを使用してメールを送信する際に、送信設定に「エイリアスとして扱いますか?」というオプションがあります。このチェックのオン・オフによって動作が変わります。

  • オンにする(チェックする)場合:
    メールを送信する際、そのメールアドレスがあたかも「メインのGmailアドレスのエイリアス」として扱われます。つまり、受信者には、そのエイリアスのアドレスが表示されますが、Gmailアカウントの管理下で送信されているという扱いになります。この設定が便利な場合は、メールをメインのGmailアドレスと同じ管理下で送信したいときです。
  • オフにする(チェックを外す)場合:
    この場合、Gmailはそのアドレスを「別個のメールアドレス」として扱います。つまり、送信メールはその別のメールアドレスから直接送信されたように見えます。例えば、OCNのメールアドレスとして完全に独立した形で送信されます。この設定は、送信者情報を明確に区別したい場合に役立ちます。

「エイリアスとして扱う」はオフにしたほうがよい

  • エイリアスとして使う(オンにする):
    Gmailの一元管理のもとで、複数のアドレスを使い分けたい場合に適しています。仕事用とプライベート用でメールアドレスを使い分けつつも、すべてのメールをGmailのインターフェースで一元的に管理したい場合などに便利です。
  • エイリアスとして使わない(オフにする):
    メールの送信元が完全に独立した形であることを明確にしたい場合に適しています。特に、異なるサービスのメールアドレスを使っている場合、そのサービスごとに送信メールの設定を分けたいときなどに利用します。

OCNメールを利用している場合は、「エイリアスとして扱う」にチェックを入れずに(オフにして)設定することをお勧めします。これにより、OCNメールアドレスをGmailから送信する際、OCNのアドレスそのものから送信されるようになります。

SSLとTLSについてはどちらでもよいが推奨はSSL

なお、GmailのガイドラインにはSSLではなくTLSでないと設定できないという表示があります。ですが、ocn側の推奨設定ではSSLになっています。ここが矛盾しているので困りました。

Gmail→ポート番号587でTLS設定
ocn→ポート番号465でSSL設定

よくよく調べてみるとこの設定はocnに関してはどちらでもよいようです。

ですが、ocn側ではポート番号465とSSLという設定にしておいたほうがいいです。(ocnのサポート画面ではそのような指示になっているため)

実際には、Gmailの「TLS」設定はOCNの「SSL」設定と互換性があるようです。そのため、Gmailで「SSL」または「TLS」を使用する設定を行っても問題なくOCNのサーバーに接続できます。

つまり、Gmailの設定では「SSLを使用する」と選択してポート465を使用することで、OCN側の設定と矛盾なく動作するようになります。

なお、この設定をした直後だとまだエラーになるかもしれません。30分ほど経過した段階で送信テストをしてみて、まだエラーになる場合は、設定を見直してください。

それでも問題が続く場合は、OCNのサポートに相談し、他の設定や制限がないか確認することをお勧めします。