会議の議事録を自動で作成するAI活用について紹介します。議事録作成でAIを使いたいという要望をあちこちから聞くのですが、実際にはあまり使われていないようです。その原因としては、会議内容を録音や録画していないからですね。録音音源さえ確保しておけばあとからなんとてもなる時代になりました。過去の録音データからでもテキスト化して議事録要約の作成もできます。
ここでは無料版だけでも議事録が作成できる方法も紹介します。
会議の議事録を自動で作成するAI活用
ボイスメモ→クローバノート→ChatGPTで要約
できるだけ無料ツールの組み合わせでできるように考えました。
- スマホで音声を録音→標準アプリのボイスメモ)
- テキスト化する→クローバ ノート(CLOVA Note)
- 議事録作成→ChatGPT
この3つの組み合わせならiPhoneだけで、しかも無料で実現できそうです。
iPhoneのボイスメモは標準アプリなので操作が簡単なので録音に失敗する可能性が少ないと思います。会議内容をiPhoneで録音していいかどうかについては事前に確認を取る必要があります。そこさえクリアし録音だけでもしておけば、テキスト化も要約もAIの力でなんとかなる時代になりました。すごいです。
録音ができたら、そのボイスメモの内容をクローバ ノート(CLOVA Note)というアプリに転送します。するとクローバ ノートが自動的に音声をテキスト化してくれます。クローバ ノートはLINEの関連会社が運営しておりサーバーは日本国内にあるので安心です。
なお、クローバ ノートにも録音機能があるので、最初からクローバ ノートを使う方法でもよいですが、その際は操作ミスに注意。大事な会議の録音がうまくできないとどうしようもありません。
確実に録音できるという操作の自信がないようならiPhoneのボイスメモのほうが信頼性が高いと思います。
クローバ ノートでテキスト化された文章はダウンロードできます。短い文章ならコピペでもいけます。そのテキストをChatGPTに送り、「会議内容を要約して議事録を作成して」というプロンプトを書けば議事録ができあがります。
この3つの組み合わせは無料版だけでなんとかなるのでかなり汎用性が高いと思います。
ZOOM(有料版)を使ってテキスト化する方法
ZOOMは無料版と有料版がありますが、ここでは有料版(pro/年間約2万円)を使う方法を紹介します。
ZOOM有料版は、クラウド録画、AIコンパニオンなどの便利な機能が使えます。AIコンパニオンとはミーティング内容をテキスト化したり要約してくれたりなどAIを駆使していろんなテキスト化をしてくれるサービスです。議事録も自動で作成してくれます。
だんだんと要約作成してくれる議事録の内容がよくなってきています。ちょっとしたメモとしての議事録ならこのままでも十分使えるかもしれません。
ただし、日本語の言い回しが硬かったり、名前がZOOMのアカウント名だったりするので、ある程度の書き換えをしないと実用的ではありません。
なお、「ZOOMというとオンライン会議のみでしょ」と感じる方も多いと思います。しかし、別にオンライン会議でなくても実際の会議ではiPhoneひとつでクラウド録画(録音)できます。音声だけでも記録しておけば、あとは全自動で勝手に議事録ができるので、実はこれが現在最強ではないかと思っています。
30分の雑談もこんな感じで要約してくれます。
もしもスマホでZOOMが使えるのなら、会議中にZOOMで録音しておくだけですからとっても簡単便利です。
ChatGPTで内容を要約しリライトする
そこで、ChatGPTを使ってリライトします。
ここではChatGPT有料版(年間約3万円)を使い、リライト用のGPTsを使って議事録を作成する方法を紹介します。
このGPTsは「リライトGoGo5」という名称にしていますが、リライト専用に使えるように遠田が作成したものです。文化庁の「公用文の書き方」をもとにしてリライトしてくれるのがかなり正確な文章になります。
実際に、ZOOMの議事録要約テキストを使い「リライトGoGo5」で「本日のどもどもカフェの要約は以下の文章です。この内容でブログ記事にしてください。なお個人名は伏せてリライトしてください。」というプロンプトで作成しました。
このブログ記事は、ほぼそのような流れで作成しました。完璧とはいえないにしても、ほぼ修正なしで使える位のレベルになっています。
他の議事録作成ツールを紹介
会議の音声を録音し議事録を作成するAIツールには、無料版と有料版があります。以下にそれぞれを紹介します。
以下の情報はPerplexityで作成しました。実際に使えるかどうかは提供元のサービス内容を確認してください。
無料版の議事録作成ツール
Googleドキュメント
Googleドキュメントには音声入力機能があり、会議の音声を直接テキストに変換できます。
Microsoft Word
Microsoft Wordにも音声入力機能があり、無料で利用できます。
CLOVA Note
LINEが提供する無料のAI議事録作成ツールです。→今回紹介したツールです
有料版の議事録作成ツール
AI議事録取れる君
自動要約機能を搭載したAI議事録作成ツールです。
AmiVoice® ScribeAssist
高精度の音声認識システムを採用し、ChatGPTと連携した自動要約機能も搭載しています。
ZMEETING
オンライン会議の議事録作成から共有までのワークフローを自動化できる会議支援ツールです。
AutoMemo S
ボイスレコーダー型のAI議事録自動作成ツールです。
tl;dv(ティーエルディーブイ)
高い文字起こし精度と使いやすさが特徴で、Zoomなどのオンライン会議ツールとの連携も可能です。
toruno
リコーが提供するAI議事録作成ツールで、高精度な音声認識と自動要約機能を備えています。
これらのツールは、それぞれ特徴や機能が異なります。自社のニーズや予算に合わせて、最適なツールを選択することが重要です。また、多くの有料ツールは無料トライアル期間を設けていますので、実際に使用してみて判断するのもよいでしょう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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