ムーバブルタイプ(MovableType)

まだまだいけるMovableType無料版、MTOS5.29は使えるオープンソースのCMSになっていた

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mtos529は使えるオープンソースのCMSMovableTypeはバージョン6になり、この最新バージョンではオープンソース版を出さなかった。これでMTOS(ムーバブルタイプオープンソース)は終わったかのような印象を持っている人も多いだろう。しかし、MTOSはまだまだいける。今でもMTOSはダウンロードして使うことができる。しかも最新版のMTOS5.29を試してみたところかなり安定していてサクサクと動くことが確認できた。
今回の対象サーバが「さくらインターネットのライト」というコースだったので、MYSQLがないためWordPressのインストールができないという条件だったので、MTOS+SQLITEで試したみたものだ。SQLITEで動いてくれるのはうれしいし、このサクサク感は驚きだ。

MTOS5.2xをMYSQLでなくsqliteで設置する

MTOSの最新版ダウンロードは「http://www.movabletype.jp/opensource/mtosdl.html」から。最新バージョンはMTOS5.29となっていた。MTOSは5.2以降レスポンシブデザイン対応の「Rainier」というデザインテーマが標準でついており、現状での使用感は製品版のMovableType6と遜色ない。

手順は、
・MTOS5.2xの最新版をダウンロード→「http://www.movabletype.jp/opensource/mtosdl.html」から
・解凍してFTPでサーバにアップロード
・mtconfig.cgiをテキストエディタで作成しmtフォルダ内にアップロード
・mtフォルダ内に「db」というフォルダを作成し「.htaccess」をアップロード
・サーバのmtフォルダ内にある*.cgiのファイルはすべて属性を755に変更する
で、準備OKである。

サーバ内の階層は以下のように設定した。

www┳(既存ページ部分)
  ┣blog(今回記事を更新していくブログの領域)
  ┗mt(MTOSのシステムをアップロードする領域)

www直下は「*****.com」という独自ドメインで運用しているとすると、あとは「*****.com/mt/」にブラウザでアクセスするとMovableTypeのログイン画面になるはずである。

▼以下は上記の条件の場合の「mtconfig.cgi」のサンプル

## Movable Type Configuration File

#======== REQUIRED SETTINGS ==========

CGIPath /mt/
StaticWebPath /mt/mt-static/
StaticFilePath /home/******/www/mt/mt-static

#======== DATABASE SETTINGS ==========

ObjectDriver DBI::sqlite
Database /home/******/www/mt/db/mtdb.db

#======== MAIL =======================
EmailAddressMain shop@******.com
MailTransfer smtp
SMTPServer localhost
SMTPPort 587

DefaultLanguage ja

ImageDriver ImageMagick

▼以下はdbフォルダ内に置く「.htaccess」のサンプル

<Files *>
<Limit GET>
deny from all
</Limit>
</Files>

さくらインターネットライトというMYSQLが使えないサーバでもMTOS最新版+SQLITEで稼働させることができたのは大きな成果である。ライトだと年間のサーバ料金が1500円と格安。容量も10GBあるため十分だ。しかも、MYSQLがないため、他の利用者もデータベースを使っていないのだろう、動かしてみるとけっこう早い。上位サービスのスタンダードよりも早い感じがするし、その上のプレミアムと比べても遜色ないかもしれない。これはなかなかいい選択かもしれない。

ちなみに当ブログは、さくらインターネットのプレミアムでMovableType6+SQLITEで運営している。