Perplexityの新機能「スペース」を使ってみました。スペースは、いろんな機能が複合的になっているので、具体的に何ができるのかわかりにくいかもしれません。
とりあえずもっとも便利だと思ったのが「ChatGPTのカスタムGPT」のようなことができることです。実際にChatGPTで使っている「Blogリライト」というカスタムGPTと同じ設定をしてみたところ、同等以上の性能が確認できました。
Perplexityの新機能「スペース」
スペースができること
Perplexityの新機能「スペース(Spaces)」は、AIを活用した検索とコラボレーションのためのプラットフォームで、以下のような特徴と機能をもっています。以下の内容は、Perplexityで新機能「スペース(Spaces)」ができることを説明したものです。
主な機能
- ファイルとWeb検索の統合
- 最大50件のファイル(PDF、Word、Excel、PowerPointなど)をアップロード可能
- ファイルの内容とWeb情報を組み合わせた検索が可能
- チームコラボレーション
- 最大10人(Enterprise Proは無制限)のコラボレーターを招待可能
- プロジェクトやトピックごとに情報を整理
- AIモデルのカスタマイズ
- GPT-4やClaude 3.5 Sonnetなど、好みのAIモデルを選択可能
- AIアシスタントへの指示をカスタマイズ可能(最大2000文字)
- セキュリティとプライバシー
- アクセス制御機能により、チーム内で情報を安全に保護
- Enterprise ProユーザーのファイルはデフォルトでAIトレーニングから除外
有効な使い方
- 研究プロジェクト管理
- 関連論文、記事、データを一つのSpaceに集約
- 内部データと外部情報を組み合わせて新たな洞察を得る
- ビジネス活用
- 金融サービス:内部調査資料と最新の業界ニュースを組み合わせたデューデリジェンス
- 営業:過去の提案書と最新Web情報を統合したRFPプロセスの加速
- 人事:従業員向け福利厚生情報の効率的な検索と提供
- 製品開発
- 社内の技術文書とWeb上の最新トレンドを分析し、製品ロードマップの策定に活用
- 学術研究
- 過去の論文を用いたファクトチェックや研究結果の追跡調査
- コンテンツ制作
- ブログ記事やレポートの自動生成(見出し、段落、画像を含む)
- 最新トレンド分析
- リアルタイムでインターネットから情報を取得し、最新のトレンドやニュースをキャッチ
Spacesを活用することで、チームの共同研究や情報管理を効率化し、個人プロジェクトから大規模な組織的取り組みまで、幅広い用途に対応することができます。
ChatGPTのカスタムGPT(GPTs)のような使い方はできるのか?
Perplexity AIのSpacesとChatGPTのGPTsの共通点と相違点を表形式で比較検討しました。
機能 | Perplexity AI Spaces | ChatGPT GPTs |
---|---|---|
カスタマイズ可能なAIアシスタント | ✅ | ✅ |
複数のAIモデル選択 | ✅ (GPT-4, Claude 3.5 Sonnetなど) | ❌ (OpenAIモデルのみ) |
Web検索機能 | ✅ | ❌ (一部のGPTsのみ) |
ファイルアップロード | ✅ (最大50件) | ✅ (容量制限あり) |
チームコラボレーション | ✅ (最大10人、Enterprise Proは無制限) | ❌ |
AIへの指示カスタマイズ | ✅ (最大2000文字) | ✅ |
情報源の透明性 | ✅ (出典を明示) | ❌ (通常は明示しない) |
主な用途 | 研究、ビジネス分析、情報管理 | 個人利用、タスク特化型アシスタント |
アクセス制御 | ✅ | ❌ |
リアルタイム情報取得 | ✅ | ❌ (一部のGPTsを除く) |
画像生成・分析 | ✅ | ✅ (一部のGPTsのみ) |
この表から、Perplexity AI SpacesとChatGPT GPTsには以下のような共通点と相違点があることがわかります。
共通点:
- カスタマイズ可能なAIアシスタントを提供
- AIへの指示をカスタマイズ可能
- ファイルのアップロードに対応
主な相違点:
- Spacesは複数のAIモデルを選択可能だが、GPTsはOpenAIモデルに限定
- Spacesはチームコラボレーション機能を重視しているが、GPTsは主に個人利用向け
- Spacesは情報源の透明性を重視し、出典を明示する傾向がある
- SpacesはリアルタイムのWeb検索機能を標準装備しているが、GPTsは一部のみ
Perplexity AI Spacesは、より幅広い用途(特にビジネスや研究分野)に対応し、チーム利用を想定した機能が充実しています。一方、ChatGPT GPTsは個人利用や特定のタスクに特化したAIアシスタントの作成に適しています。
Blogリライトというスペースを作ってみました
とにかく使ってみようというのが私のいいところ(笑)
ChatGPTの「Blogリライト」と同じような仕様で、Perplexity AI Spacesに「Blogリライト」を作成してみました。
作成方法はそれほど難しくありませんでした。ChatGPTでカスタムGPTを作成したやり方とほぼ同じでした。
・手順のところに動作させたい仕様を日本語で記述する
・ファイルには公用文の書き方関連のPDFをアップロードする
Perplexityで「Blogリライト」ができました。
いくつか試して文章生成をしていますが、ChatGPTの「Blogリライト」と性能が同等かそれ以上はありそうです。とくに日本語の文章生成が自然でよいです。
なお、PerplexityではClaud3.5sonnetを選択しているので、ChatGPT4oよりも日本語解釈が優れているのがその理由かもしれません。また使い勝手は、どちらかというとChatGPTのほうがよいです。特にスマホアプリでの操作感はChatGPTのほうが使いやすいです。
しばらくは、どっちもテスト使用をしていこうと思います。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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