昨日(10月27日)午前、「西田幾多郎哲学講座」に参加してきました。テーマは「現代に生きる西田哲学」。今回はその第2回で、「他者とともに生きる世界」という、今の私たちにとってもとても大事なテーマでした。講師の櫻井歓先生(日本大学芸術学部)のお話は、なんだか難しそうに思える西田哲学を、私たちにもわかりやすく噛み砕いて教えてくれました。
西田幾多郎記念哲学館の哲学講座
10月27日(日)の「現代に生きる西田哲学」2回め講座
「西田幾多郎哲学講座」の「現代に生きる西田哲学」は、土曜日午後に1回め、日曜日午前に2回めが開催されました。土曜日の講座には参加できませんでしたが、日曜日午前の講座に参加しました。
やさしい言葉で哲学を学ぶ
この講座を担当した櫻井歓先生(日本大学芸術学部)の面白いところは、「難しいことをやさしく説明する」という方針でした。対象を中学3年生でも理解できるように、という方針で解説しているようです。
難しい哲学的な言葉も、櫻井歓先生の平易な解説文章により、すんなり入ってきます。これって、まさに「哲学は自分ごとにして考える」ことの一歩なんでしょうね。
哲学ってやっぱり人生のヒント!
土曜日の講座→現代に生きる西田哲学(1)純粋経験:ありのままの現実
日曜日の講座→現代に生きる西田哲学(2)他者とともに生きる世界
今回(日曜日)の講座では、「私と汝」というなど、西田哲学中期の以降の思想を扱いながら身の回りの現実やこの世界について考えていく内容でした。
西田幾多郎は「哲学は我々の自己矛盾事実より始まる」「哲学の動機は深い人生の悲哀でなければならない」と言っています。ちょっと重くて暗そうな印象ですが、実はこれが哲学の原動力になるんです。私たちが感じる悩みや不安があるからこそ、もっと深く考えるようになり、成長することができるんですね。「ただ生きる」だけでなく「どう生きるか」を自分に問いかけるきっかけが、哲学には詰まっていると感じました。
日常の中でふと立ち止まって考える大切さ
講座の最後には、質疑応答の時間がありました。
「難しいことをやさしく、そして現実に役立つ形で伝える」そんなスタイルの講座だったので、参加して本当に良かったです。また次回もぜひ参加したいと思います。皆さんも、ぜひ一度こういった哲学講座に足を運んでみてはいかがでしょう。自分の考え方や生き方がちょっと変わるかもしれません。
西田幾多郎哲学館の哲学講座
西田幾多郎記念哲学館の有料展示室
当日は、有料の展示室が無料開放されていました。そこで初めてこの展示室をじっくりと回ってみることができました。ここは撮影禁止になっていたので写真はありません。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
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