指紋認証が突然できなくなった。「指が違っています。」という表示である。本日すでに数回認証ができていたのに突然認証ができなくなった。一度このメッセージがでると何十回やってもだめ。登録してある右手人差し指がだめなので、もう一本登録してあった左手人差し指でも同じ結果だった。USB接続の指紋認証のセンサーを抜き差しして拭いてみたり、指にスキンクリームを塗ってみたり、また拭いてみたりと、いろいろと試してもだめ。こうなると非常に困る。このシステムへのログインは絶望的な状況で、管理者に相談するしか無い。
しかしなぜ突然に指紋認証ができなくなってしまったのだろうか。
指紋認証ができなくなる理由として以下のことがあげられる。
- 風呂上りなどで指がふやけていたり、指が乾燥している(水分や乾燥)
- 手荒れや、指に損傷(切傷やただれなど)がある
- 登録時と認証時の指の変化により、表面状態が異なる
- 指に汗や油が多く、指紋の溝が埋まっている
- 指が泥や油で汚れたり、汗などで濡れている(指の汚れ)
- 指の表面が磨耗して指紋が薄い
今回の場合は上記のどれにもあてはまらない。「指の表面が磨耗して指紋が薄い」というのはありえるかもしれないが、つい1時間前まで認証ができていたことから考えるとこれも違うような気がする。
指の問題なのかシステムの不具合なのか、結局はわからなかった。
iPhone5sなどスマフォでも指紋認証システムが実装されている。万全のような指紋認証だが、今回同様のログインできない問題が起きると解決は非常に困難になる。
以下「http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2013/09/post-3057.php」から引用
アップルのダン・リッチオ上級副社長は、製品紹介ビデオでこう宣言した。「指紋は世界最高のパスワードの1つだ。いつもユーザーと一緒で、まったく同じものは2つない」
だが実際には、指紋認証は頭痛の種になりかねないと、セキュリティー会社ネオハプシスラブスのジーン・メルツァーは言う。理由は変更が不可能だからだ。「指は全部で10本しかない。つまり、正式なユーザーでも最大で10回しか認証できない。もし指紋のデータがすべて破損したら二度と認証できなくなる」
それに私たちは毎日、至る所に指紋を残す。もしあなたが脂の浮いた指で握ったソーダの缶に誰かがテープを貼り、それをはがし、スキャナーで読み取ったとしたら? 認証センサーをだましてあなたに成り済ますことができる。
指紋認証システムは万全ではない。セキュリティ面と運用面のかねあいを考慮すると、パスワードの管理のほうが健全だと感じる。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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