ウェブブラウザ

インターネットエクスプローラー(IE)を使わないで!マイクロソフトからIE全バージョンに警告が出た

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インターネットエクスプローラーを使わないでマイクロソフト(Microsoft)からWEBブラウザのインターネットエクスプローラー(IE)に脆弱性があることが発表された。すべてのバージョンのIEが対象で、最新のウィンドウズ8.1に同梱されているIE11も対象である。特定のWEBサイトをインターネットエクスプローラーで閲覧すると悪意を持ったプログラム(ウイルス)に感染してしまう危険性があるという。マイクロソフト社からはこのリスクに対する回避策が発表されているが、どれも設定が困難でITリテラシーが相当高く無いと実施できないようなものばかり。あまり現実的ではない。現在この脆弱性を解決するためのパッチはないので、しばらくはインターネットエクスプローラーを使わないほうがいいだろう。

当面はIEの利用を避けて、WEB閲覧のためのブラウザは、グーグルクロームファイヤーフォックスを使うべき。とくにグーグルクロームは表示速度も早くトラブルも少ないのでおすすめである。(この機会にIEを使うのをやめてしまってはどうだろう)

以下は、IPA情報処理推進機構のセキュリティのページ「http://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20140428-ms.html」からの引用

概要

Microsoft 社の Internet Explorer に悪意のある細工がされたコンテンツを開くことで任意のコードが実行される脆弱性が存在します。
この脆弱性が悪用された場合、アプリケーションプログラムが異常終了したり、攻撃者によってパソコンを制御される可能性があります。

既に、当該脆弱性を悪用した攻撃が確認されているとの情報があるため、至急、回避策を実施して下さい。

対象

以下の Microsoft 製品が対象です。

  • Internet Explorer 6
  • Internet Explorer 7
  • Internet Explorer 8
  • Internet Explorer 9
  • Internet Explorer 10
  • Internet Explorer 11

2014 年 4 月 9 日にサポートが終了した Internet Explorer 6 も対象となっています。

対策

1.脆弱性の解消 – 修正プログラムの適用

現時点で、Microsoft 社から本脆弱性を解消する修正プログラムが提供されていません。
修正プログラムが提供されるまでの間、以下の回避策を実施することを推奨します。

2.回避策

Microsoft 社のアドバイザリ(2963983)では 6 つの回避策(Workarounds)が提示されています。いずれか 1 つを実施してください。企業や組織においては、回避策による業務システム等の影響有無を検証し、適切な回避策を選択してください。回避策の中から 2 つを紹介します。

    • Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) 4.1 を使用する
      EMET 4.1 は、ソフトウェアの脆弱性が悪用されるのを防止するために Microsoft 社が提供しているツールです。
      導入する際には、次のページを参考にしてください。

      Enhanced Mitigation Experience Toolkit
      http://support.microsoft.com/kb/2458544/ja

  • VGX.DLL を無効にする
    以下のコマンドを実行して、本脆弱性に関連する VGX.DLL の登録を無効にします。これにより VML (Vector Markup Language) によるベクター画像が描画されなくなります。
    “%SystemRoot%\System32\regsvr32.exe” -u “%CommonProgramFiles%\Microsoft Shared\VGX\vgx.dll”

上記の回避策の詳細、およびその他の回避策は、Microsoft 社のアドバイザリ(2963983)をご参照ください。

参考情報

本件に関するお問い合わせ先

IPA 技術本部 セキュリティセンター

E-mail:

社会はマイクロソフト製品をどんどん使わなくなっていく傾向になっている。
5月1日追記
ウィンドウズアップデートが行われ、この脅威の対策プログラムが発表された。今回は特別にサポート期限が切れたウィンドウズXP用も配布されている。