中小企業のホームページ運営においてレンタルサーバーの管理はよくわからないことだらけですね。「ドメイン移管が完了したので、ネームサーバー(NS)を変更してください」と言われたものの、何をどうすればよいのかわからず戸惑うことはよくあります。特に初めての方にとっては、「ネームサーバー(NS)とは何か?」「なぜ変更が必要なのか?」がピンとこないかもしれません。
この記事では、ネームサーバー(NS)変更の意味と、その影響について、わかりやすく解説します。
インターネット上の通信はすべてIPアドレスで行います
インターネットにおける名前解決とDNSとは?
インターネットでは、各ウェブサイトやメールサーバーには「IPアドレス」という番号が割り当てられています。しかし、数字の羅列であるIPアドレスを直接入力してサイトにアクセスするのは不便です。
そこで登場するのが「DNS(Domain Name System)」という仕組みです。DNSは、
- ドメイン名(例:example.com)をIPアドレスに変換するシステム
- 電話帳のように、ドメイン名と対応するサーバーを結びつける役割
を担っています。
この変換作業を「名前解決」と呼び、インターネット上で適切なサーバーにアクセスできるようになっています。
事例:dm2.co.jp の場合
例えば、当社のホームページ「dm2.co.jp」を閲覧する事例で紹介します。
当社のホームページは「https://www.dm2.co.jp/」というURLで、エックスサーバーを使って表示しています。そのエックスサーバーのIPアドレスは「162.43.120.172」です。
つまり
ドメイン名→「dm2.co.jp」
IPアドレス→「162.43.120.172」
という状況です。
dm2.co.jp のIPアドレスを教えてくれるのがNSです
あるユーザーがドメイン dm2.co.jp にアクセスしようとすると、そのIPアドレスを知る必要があります。そこでNS(ネームサーバー)が活躍します。
NSが「dm2.co.jp」→「162.43.120.172」というIPアドレスに変換して、WEBサーバーへ案内してくれます。
だから、ユーザーは「dm2.co.jp」と入力するだけで、スムーズにホームページにアクセスできるのです。
ネームサーバー(NS)とは?
ネームサーバー(NS)は、DNSの一部であり、特定のドメイン名がどのサーバーに紐づいているかを管理する役割を持っています。
例えるなら、
- ドメイン名 → 会社の「社名」
- ネームサーバー → 会社の「住所を管理するシステム」
のようなものです。
ネームサーバーが正しく設定されていないと、インターネット上でドメイン名を入力しても、どこにアクセスすればよいのかわからず、ホームページが表示されなくなってしまいます。
なぜNS変更が必要なのか?
今回の事例としては
・NTTのメール&ビズを解約しドメインをエックスサーバーに移管
・エックスサーバーにドメイン移管完了
という状態での解説です。
ドメインの移管が完了している状態では、ドメインの管理自体はエックスサーバー側に移っています。しかし、ネームサーバーの情報内容はまだ「NTTのサーバー」のままです。
ですから、ホームページやメールを正常に機能させるためには、
✅ エックスサーバーのネームサーバーに変更する必要があります。
ネームサーバーを変更することで、ドメインとエックスサーバーのサーバーが正式に紐づき、
- ホームページが正しく表示される
- メールが正しく送受信できる
といった状態になります。
もし変更を忘れると、現在のネームサーバーが別のサービス(旧サーバー)を指しているため、
❌ ホームページが表示されない
❌ メールが届かなくなる
という問題が発生する可能性があります。
ネームサーバーを変更する方法
エックスサーバーでは、ネームサーバーを指定する方法と、管理画面で簡単に変更する方法の2つがあります。
1. 簡単な方法(おすすめ)
エックスサーバーの管理画面で、以下のように設定するだけでOKです。
- エックスサーバーの管理画面にログイン
- 「ドメイン管理」→「ネームサーバー設定」へ進む
- 「ドメイン適用先サービス」の選択肢で「エックスサーバー レンタルサーバー」を選ぶ
- 「確認画面へ進む」ボタンをクリックして完了!
この方法なら、個別にネームサーバー情報を入力する手間がなく、設定が簡単です。
2. 手動でネームサーバーを設定する方法
- エックスサーバーの管理画面にログイン
- 「ドメイン管理」→「ネームサーバー設定」へ進む
- エックスサーバー指定のネームサーバー情報を入力する
- ns1.xserver.jp
- ns2.xserver.jp
- ns3.xserver.jp
- ns4.xserver.jp
- ns5.xserver.jp
- 設定を保存して完了!
変更が完了すると、数時間~最大48時間ほどでインターネット上に反映されます。
まとめ
✅ ネームサーバー(NS)は、ドメイン名とサーバーを結びつけるシステム
✅ DNSは、ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みであり、名前解決を担う
✅ ドメイン移管後、正しく機能させるためにはNS変更が必要
✅ 設定しないとホームページやメールが使えなくなる恐れがある
✅ エックスサーバーの指定NSに変更する方法は2つあるが、管理画面で「エックスサーバー」を選ぶだけの方法が簡単!
「難しそう…」と感じるかもしれませんが、やることは簡単です。
🔹 エックスサーバーの管理画面で「エックスサーバー レンタルサーバー」を選ぶだけでOK!
変更の期限が迫っている場合は、すぐに設定することをおすすめします。
なお、NSを変更したあとは、WEBサイトもメールアカウントもすべてエックスサーバーだけで管理できるようになります。
エックスサーバーのトップページ↓

エックスサーバーの申し込みは↓
何か不明点があれば、エックスサーバーのサポートにも相談できますので、安心して進めてください!

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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