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哲学入門:形而上学と弁証法がわかる!日常で使える思考トレーニング、そして哲学とAIは相性が抜群です

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哲学入門1年ほど前から哲学講座に通っています。西田幾多郎記念哲学館で受講する哲学講座は確かに難しいのですが、自分なりにやさしく解釈するようにしています。「哲学って難しそう…」と思いこんでしまうと、哲学のよいところを吸収できなくなるからです。哲学の考え方は 仕事や人間関係、日々の悩みを解決するヒント に満ちているんです。そして、ChatGPTなどの生成AI活用のためには哲学がとっても役に立っていますので、もっと哲学力を磨きたいと考えています。
今回は、哲学の中でも特に重要な「形而上学(けいじじょうがく)」と「弁証法」について、日常生活で使える形でわかりやすく説明しておきたいと思います。はい、実は自分の備忘録です(笑)

形而上学:世界の「本当の姿」を探る方法

日常に潜む形而上学的な疑問

形而上学とは、「この世界は本当にこうなっているのか?」を考える学問。たとえば、こんな疑問を抱いたことはありませんか?

✅ SNSで「いいね」がつかないと、自分の価値はないの?
✅ スマホの通知音が鳴ったけど、本当に現実? もしかして夢?
✅ 人はどこから来てどこに行くのだろうか?

こうした 「当たり前を疑う思考」 が、形而上学的な考え方の第一歩です。

形而上学が役立つシーン

🔹 AIと意識の問題
「AIが人間みたいに話すけど、本当に意思があるの?」 → AI倫理を考える基礎になります。

🔹 環境問題と価値観
「自然保護って、人間のためだけ? それとも自然自体に価値がある?」 → SDGsの本質を考えるヒントに。

🔹 カフェで考える形而上学
コーヒーカップを見て、「このカップが『存在する』ってどういうこと?」

  • 物理的に存在(科学的説明)
  • 誰かがデザインしたもの(デザインの視点)
  • 私が認識しているから存在する(観念論)

日常のあらゆる場面が、哲学の問いにあふれているんです!

ちなみに形而上学はウィキペディアでは以下のように紹介されています。

形而上学 - Wikipedia

弁証法:対立から新しいアイデアを生み出す

弁証法とは、「異なる意見をぶつけて、よりよい答えを生み出す考え方」です。

日常の弁証法トレーニング

たとえば、アルバイト先でこんな場面があったとします。

先輩:「マニュアル通りにやれ!」(正)
後輩:「臨機応変に対応した方がいい!」(反)
結論:「まずマニュアルを覚えた上で、柔軟な対応策を提案できる仕組みを作る」(合)

これが 「正・反・合」 という弁証法の基本です。

弁証法を活かした問題解決

スマホ依存の問題

  • :「スマホは害があるから禁止すべき!」
  • :「スマホは生活必需品だから自由に使うべき!」
  • :「集中モードを活用して時間管理しながら使う!」

ビジネスでの活用例(伝統企業のDX化)

  • :「昔ながらの手法を守るべき」(品質重視)
  • :「最新のデジタル技術を導入すべき」(効率重視)
  • :「職人技をAIで分析し、新人教育に活かす」

このように、対立する意見を組み合わせることで 新しいアイデアや解決策が生まれる のです。

ちなみに弁証法はウィキペディアでは以下のように紹介されています。

弁証法 - Wikipedia

形而上学 × 弁証法:現実を深く理解する思考法

この2つの思考法を組み合わせると、より 本質的な問題解決 ができるようになります。

例えば、「コンビニのおにぎりをもっと売れるようにするには?」というテーマで考えてみましょう。

🔹 形而上学的な問い
「そもそも『おいしさ』の本質とは?」

  • 成分や栄養のバランス(科学的視点)
  • パッケージや温めサービス(体験の視点)
  • 地域限定の商品(文化的視点)

🔹 弁証法的なアプローチ

  • :「コスト削減が大事!」
  • :「高級食材を使うべき!」
  • :「一部だけ高級化して特別感を演出する!」

このように、深く考えることで より魅力的な商品開発 につながります。

実践! 哲学思考を日常に活かす方法

STEP1:毎日1つ「なぜ?」を考える

✅ 例:「なぜ人はSNSに写真を投稿するのか?」
→ 「承認欲求」や「自己表現」の本質を考えるきっかけに。

STEP2:対立する意見を整理して、新しい解決策を考える

✅ 例:ニュースを見たとき、「賛成」「反対」の意見を並べてみる。
→ 両方の意見を取り入れた「第3のアイデア」を考える。

STEP3:抽象化ゲームで発想力を鍛える

✅ 例:「スマホ=?」
通信機器 → 情報の血管 → 現代の酸素ボンベ…

こうした練習をすることで、物事の本質をとらえる力がつきます!

哲学は最高の思考ツールですね

形而上学で「物事の本質」を考え、弁証法で「対立を新しいアイデアにつなげる」。この2つを組み合わせると…

✅ 表面的な問題に振り回されなくなる!
✅ 独創的なアイデアが生まれる!
✅ 自分なりの世界観を持てる!

💡 明日からできる実践法!

  • 通学・通勤中に「この景色が『存在する』とは?」と考える。
  • 昼休みに「対立している意見の統合案」を1つ考える。

哲学は特別なものではなく、日常を豊かにするスパイスです。
日々の疑問や対立を、ワクワクしながら探求することができます。

哲学とAIは相性がいい! 生成AI時代に求められる「問いを立てる力」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に発展し、私たちの生活や仕事に欠かせないツールになりつつあります。でも、AIを本当に使いこなすためには、「問いを立てる力」が必要だと感じたことはありませんか?

たとえば、ChatGPTに「おすすめの本を教えて」と聞いても、一般的な回答が返ってくるだけ。しかし、「哲学的な視点で考えさせる本は?」 と質問を工夫すると、より自分の求める答えに近づきます。

この「問いを深める力」こそ、哲学の思考法が活きるポイントなのです。

AIと形而上学:「知能」や「意識」の本質を問う

形而上学は、「物事の本質」を探る学問です。AIについて考えるとき、次のような哲学的な問いが生まれます。

💡 AIは「知能」を持っていると言えるのか?

  • AIは膨大なデータをもとに、まるで考えているかのように振る舞います。でも、それは人間の「思考」と同じなのでしょうか?

💡 AIは「意識」を持つことができるのか?

  • 「私は存在している」とAIが言ったら、それは本当?
  • AIが感情を持つことはありえるのか? そもそも「感情」とは何?

こうした問いを持つことで、私たちはAIとの関係をより深く理解できるようになります。

AIと弁証法:「AIをどう活用するか?」を考える

弁証法は、「対立する意見を統合し、新しい解決策を生み出す思考法」です。AIの活用についても、この考え方が役立ちます。

たとえば、「AIが仕事を奪うのでは?」という議論。

正(肯定派):「AIは仕事を効率化し、人間を助ける!」
反(否定派):「AIが普及すると、人間の仕事がなくなる!」
合(統合案):「AIに任せられる仕事は自動化し、人間は創造的な仕事に集中する!」

実際、AIが普及したことで 「人間ならではの価値」 が改めて注目されています。

また、弁証法の考え方は「AIにどう問いかけるか?」にも活かせます。

🔹 :「AIにすべての答えを求めるべき」
🔹 :「AIの答えは浅いし、間違っていることもある」
🔹 :「AIの答えを参考にしながら、自分なりの視点で問いを深める」

ChatGPTなどの生成AIは、質問の仕方によって答えが大きく変わります。「どう問いを立てるか?」を意識することで、より価値のある回答を引き出せるのです。

哲学的思考がAI時代に求められる理由

生成AIの進化によって、「問いの質」がますます重要になっています。その理由を3つにまとめると…

1️⃣ 「人間とは何か?」を深く考えるため
→ AIができることが増えるほど、「人間にしかできないこと」が問われる。

2️⃣ 「AIの倫理」を考えるため
→ AIが人を傷つけないために、どんなルールが必要?

3️⃣ 「AIとの共存方法」を見つけるため
→ AIの強みと人間の強みを活かした、新しい働き方や学び方を作る。

これからの時代、AIを「受け身で使う」のではなく、「どう問いかけ、どう活用するか?」が重要になります。

結論:哲学 × AIで「問いを立てる力」を磨こう!

ChatGPTなどの生成AIが普及するほど、単に答えを得るだけでなく、「どんな問いを立てるか?」が価値を生む時代 になっています。

📌 形而上学の視点:「知能」「意識」「存在」の本質を問い、AIの可能性を考える
📌 弁証法の視点:「AIと人間の対立」を乗り越え、より良い活用法を見つける

そして、何よりも大切なのは 「自分自身で問いを深める力」 です。

💡 明日からできる実践法!

  • ChatGPTに質問するとき、「なぜ?」「本質は?」と問いを工夫してみる
  • AIが出した答えに対して、「本当にそうか?」と考えてみる

哲学的な思考力を鍛えれば、AIをただの便利ツールとしてではなく、自分の思考を深めるパートナー にできるかもしれません。

AI時代こそ、哲学を学び、「よりよい問い」を立てる力を磨いていきましょう。