ここ数日iPhone6にはDTIの格安SIMを挿して使っている。このserversmanSIMはdocomo回線を使ったデータ通信用で、月額500円程度で使えて期間縛りもないので一枚持っておくと便利だ。安いだけに通信速度は上下250Kbpsに制限されている。ふだん、wifi接続が中心なのでさほどデータ通信の速度は気にしていなかった。もしものときに遅くてもつながればいいということならdocomoの回線なので通信可能エリアが広いのもメリットだ。
そうはいっても通信速度が気になるのも事実。いったいどれくらいの速度がでて、実際に使用してみてその速度は耐えられるかどうかというのがポイントだろう。そこでこの格安SIMの速度測定を行なってみた。
▼スピードテストの結果(左がもっとも早いとき、右がもっとも遅いとき)
スピードテストは約10回行なった。場所は自宅のあるかほく市から金沢市内で、ほぼLTEで接続されていた。
下りはコンスタントに500Kbps程度出ている。上りは280Kbpsから12.21Mbpsまで幅があるが平均でも数Mbpsはでている。DTIのSIMは上下250Kbpsという速度制限のはずだがほぼこの値を超えた速度で接続されているようだ。
この結果には驚いた。当社の事務所ではヤフーBBのADSL、自宅ではNTTのフレッツ光、それぞれwifiルーターに接続してあるのでその速度とも比較してみたが、上り速度だけならDTI格安SIMはADSLより早いのである。また下り速度が安定して500Kbps出ているので実用上はほとんど問題ない表示速度である。
▼速度測定に使ったアプリ
格安SIMの実用速度はどうかというとまったく問題ない
FacebookやGmailを使う分にはSIMで接続していてもまったく問題ない。サファリでホームページを閲覧してもそれほどストレスを感じない早さで表示する。昨日、このSIMを挿したiPhone6をカーナビとして使ったレポートをしたが、まったく問題なし。非常にスムーズにカーナビとして使うことができた。
appleマップのナビ(iPhoneに最初からついている地図アプリ)
結論としてこの格安SIMは非常によい。ただし、現段階では、であるが。
おそらく、まだ格安SIMを使っているユーザーが少ないため割り当てられた帯域に余裕が十分あり、想定速度以上がでているのだろう。それでも上下250Kbpsというのはポイントだ。他の格安SIMは高速通信枠を使い切ると上下128Kbpsまで速度低下するものが多い。なかには200Kbpsというのもあるが、DTIのSIMは250Kbpsである。LINEやFBアプリのメッセンジャーなどで音声通話をデータ通信で行なうときは200Kbpsあれば大丈夫という話を聞いたことがある。050アプリでもおそらく同様だろう。だとすると250Kbpsの速度は音声通話でも余裕がある早さである。
遠田は音声通話用としては長年PHSを使っており、今でもワイモバイル(旧ウィルコム)の電話を使い続けている。iPhone6を電話としては使わないつもりだが、もしものときにLINEやメッセンジャーなどを使って音声通話をするときでも十分に使えることが確認できた。
LINEでもメッセンジャーでも格安SIMでの通信はOK。通常のwifi接続のときと音声品質の違いは感じられないので十分に実用できる。
これから日本もSIMフリー時代となる。世界は複数のSIMを使い分けるのが主流のようなので、日本もそうなるかもしれない。そうなるとこのような格安SIMは一枚持っていると便利である。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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