iPhone6のSIMフリー版はキャリアにしばられずに使用することができる。通常はwifiで接続しているので、いっそiPod touchのようにSIM無しで使うことはできないだろうか。そう考えている人も多いのではないだろうか。ここ数日の実験の結果、iPhone6はSIM無しで使うことは可能であることがわかった。
ただし、iPhone6のSIMフリー版はSIMなしだとアクティベートできない。アクティベートできないとまったく使用できないので使い物にならない。やはりSIMを挿してアクティベートする必要がある。しかし、一旦アクティベートしてiPhoneをwifiで接続して使えるようにしておくと、その後はSIMを外してもちゃんと使えるのである。※画像はiPhone6左上のインジケータで「SIMなし」とwifi接続できるているというアイコンが表示されている。
▼simなしのiPhone6画面キャプチャ
SIMなしでiPhone6を使う方法
2つの条件が揃えばOKだ。それは「SIMフリー版のiPhone6」であることと「アクティベート作業の小一時間ほどナノSIMを使えること」である。
まず用意するiPhone6はSIMフリー版であることが条件である。キャリア(docomo、ソフトバンク、au)から購入したiPhone6はSIMロックがかかっているため、自社キャリアのSIMを挿してないと使えない。iPhone6のSIMフリー版はAppleが販売しているので、Apple店頭やApple Storeで購入したものならOKである。
SIMはナノSIMであればどこのキャリアでもよいはずである。遠田はMVNO(キャリアの通信を使って格安で通信サービスを提供するしくみ)の中からDTIのSIMを購入した。SIMのサイズは3種あるので間違えないように。iPhone6はナノSIMという3つのサイズの中でも一番小さいSIMである。iPhone5sはナノSIMである。
iPhone6のSIMフリー版とナノSIMがあればいい。ナノSIMはiPhone6をアクティベートするために小一時間ほどあればいい。もし自分がもう一台のスマートフォンがあり、そのSIMがナノSIMならそのSIMをちょっとだけ使えばよい。また家族や親しい知人から小一時間ほどナノSIMを借りて使う手もある。(ただし借りたナノSIMを返した後には電話もSMSも使えないので注意すること)
iPhone6のSIMフリー版とナノSIMが揃ったら、iPhone6にナノSIMを挿入して電源を入れるだけだ。あとは画面の指示にしたがって進めていけばアクティベートできる。そのさいに、wifi接続できる環境があるか、インターネット接続できているパソコンにiPhone6を接続する必要がある。
▼アクティベートの方法はこちら
/2014/10/iphone6sim.html
この作業が無事に済めば、アクティベートができてiPhone6がSIM無しwifiでの利用可能になる。
Appleにはよいマニュアルがなかったが、ソフトバンクのWEBサイトにiPhoneのアクティベートについてのマニュアルがあった。このページを参考に作業を進めた。
▼ソフトバンクのiPhoneアクティベートマニュアル
→ソフトバンクのiPhoneアクティベートについてのマニュアルより
ナノSIMを新規で契約する場合の選択肢
1.OCN
月額900円のOCN モバイル ONEのナノSIMである。このプランだと毎日70MBまでは高速通信ができ、その量を超えると200Kbpsに速度制限される。その日に速度制限を受けても、翌日また高速接続可能なのが良い点である。
http://store.ntt.com/service/ocn_mobile_one/tab1
2.日本通信
b-mobile X SIMもほぼ同様のサービス料金体制だ。
「U-mobile データ専用」
http://umobile.jp/service/sim/d/
3.DTI
DTIのSIMは月額500円以下と安いのに多機能だ。通信速度は250Kbpsと低速だが、必要に応じて通信速度を100MB単位250円で買うことができるのものおもしろい。SMSオプションもあり、SMSオプションをつけても月額600円ちょっとなのでおすすめ。
http://dream.jp/mb/sim/charge.html
(遠田はDTIのSIMを契約した)
▼DTIのSIM設定マニュアル
→DTIのマニュアルより http://dream.jp/mb/sim/support/manual/mnl_iphone_01.html
なお、これらのプランは同じdocomo回線でカバーエリアは広いが、音声通話はできないしSMSも使えない。そのことを注意しておこう。ただし、SMSに関してはオプションを選択すると月額100円超などのプラスになるがSMSが使えるようになるサービスを提供している会社もあるのでよく注意して選びたい。
音声通話可能なSIM
IIJみおふぉんが安くて早いという評判のようだ。音声通話とSMSが標準でついているのがいい。データ通信だけでなく音声通話も必要だという方にはおすすめだ。月額1600円(税別)から月2GBのデータ通信が利用できるので音声通話を使わなくてもかなり安い。SIMカード3枚発行できるファミリーシェアプランというのも特徴的。キャリアからナンバーポータビリティでIIJのみおふぉんにサービス移転してしまったという人も多数いるようだ。なかなか評判はよい。なお、このIIJのみおふぉんも通信回線はdocomoである。
SIMサイズは3種あるので注意
SIMのサイズは現在3種類あり、標準、マイクロ、ナノとなっている。iPhoneは4までがマイクロで、5からナノになっている。iPhone6ではナノSIMである。これまでiPhone5sを使っていた人なら、そのSIMをiPhone6のSIMフリー版に挿して使うことができるようだ。
ナノSIMにするならSIMアダブターを用意しておくと便利。
SIMに関しては「大は小を兼ねる」ではなく、「小は大を兼ねる」である。新規契約するSIMをナノSIMにしておけば、SIMアダプターを使うことで大きなサイズのSIMと同じように使える。このSIMアダプターはAmazonで見つけ送料込み138円で購入したものである。
SIM無しのiPhoneでできること、できないこと
iPhoneがSIM無しの状態でできないことは次のとおり。
・携帯電話(音声通信)
・110や119への緊急電話
・MMS(SMS)メッセージの受信
上記の3つが要注意だ。
・音声通話はLINEやフェイスブックのメッセンジャーなどのアプリで代用できるかもしれない
・ただし110や119はSIMがないと通信できない
(外国ではSIM無しでも通信できる例もあるようだ)
・iPhone同士ならメッセージは可能、あとgmailなどのメールも問題なし
あまり、SIM無しのままでiPhoneを使い続けることはないと思うが、2台持ちなどの場合にSIMをもう一台のスマホに挿したりしてもそれなりに使えるということである。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
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