ウェブマスターツールに新機能が追加されている。検索アナリティクスベータ版である。検索アナリティクスは管理メニューの「検索トラフィック」をクリックするとその下のメニューに現れる。
検索アナリティクスでは「クリック数」「表示回数」「CTR(クリック率)」「掲載順位」を折れ線グラフで時系列に見ることができる。さらに細かい分析も可能で、例えば「PCとモバイルをわけて検索順位推移をグラフで見る」などという分析ができる
ウェブマスターツールの検索アナリティクス
検索アナリティクスでキーワードの検索順位を調べる
これまで検索クエリという名称だった検索アナリティクス。いろんなことが調べられるようになった。「デバイス」をクリックして「PC」と「モバイル」を比較して見ることもできる。
▼掲載順位をデバイス比較しPCとモバイルでの違いを見る
このグラフで見ると、このサイトではPCの検索順位よりもモバイル(スマホ)の検索順位のほうが高くなっているようである。平均検索順位はPC:19.5、モバイル6.8となっている。2013年9月にレスポンシブデザインに変更しスマホ対応したことが功を奏したといえるだろう。
このグラフの中央に「更新」と表示されているのは4月21日なので、モバイルフレンドリーを実施したというGoogleのアルゴリズム更新を示しているものと推測できる。
特定のキーワードに絞って調べる
さらに特定のキーワードに絞って調べることもできる。「クエリ」の下が「フィルタなし」になっているが、その「フィルタなし」をクリックすると「クエリをフィルタ」と表示されるので、そこに調べたい検索キーワードを入力する。
試しに「外浦村」と入力してみた。
▼「外浦村」というキーワードの順位
上記のグラフは「外浦村」というキーワードでのPCとモバイルの平均掲載順位の変動を表すグラフである。PCもモバイルもほぼ同じ動きであることがわかる。
「外浦村」というキーワードで表示されている記事は「/2015/03/sotoramura.html」で、3月26日に書いた記事である。この記事の内容はNHK朝ドラ「まれ」の舞台となっている石川県輪島市の外浦村という架空の村名について紹介したもので、「外浦村」とか「そとら村」という検索で訪れるユーザーが多い。
今度は、このまま「掲載順位」ではなく「表示回数」を調べる。単に「表示回数」のチェックボックスをはずし「表示回数」にチェックを入れるだけである。
▼「外浦村」というキーワードの表示回数
Googleの検索結果に表示された回数が、PC:350、モバイル:496と表示された。折れ線グラフで見ても、モバイルのほうが表示回数が多い。順位はほぼ同じだから、表示回数の違いは検索するユーザーのデバイスの違いということになる。さらに詳しい検索クエリごとの情報も表で表示される。
NO | クエリ | PC 表示回数 | モバイル 表示回数 | 差 |
---|---|---|---|---|
1 |
外浦村
|
245
|
278
|
-33
|
2 |
外浦村役場
|
43
|
60
|
-17
|
3 |
石川県外浦村
|
21
|
47
|
-26
|
4 |
輪島市外浦村
|
7
|
33
|
-26
|
5 |
能登 外浦村
|
6
|
10
|
-4
|
6 |
石川県 外浦村
|
6
|
0
|
6
|
7 |
まれ 外浦村
|
5
|
17
|
-12
|
8 |
能登半島 外浦村
|
5
|
14
|
-9
|
9 |
石川県 外浦村
|
4
|
16
|
-12
|
10 |
能登 外浦村
|
4
|
0
|
4
|
他にもいろいろと調べることができそうだ。この新しい機能はなかなか使えそうである。
モバイルフレンドリーでないWEBサイトの調査
この検索アナリティクスを使ってモバイルフレンドリー対応が完全でないWEBサイトを調べてみた。
▼モバイルフレンドリー対応が完全でないWEBサイトの例
このWEBサイトは4.21問題(モバイルフレンドリー)対応が不完全だ。トップページのみモバイルページを作成することで、とりあえずトップページだけはモバイルフレンドリー判定はOKになっている。しかし、他のページはモバイルフレンドリーになっていない。4月21日以降、モバイルの掲載順位がズルズルと低下している。PCの順位は横ばいだが、モバイルのほうが4月21日に8.1だったのが、直近では10.8まで下がっている。そろそろ本腰をあげて対策を打たないといけないだろう。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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