本日、ソフトバンクとヤフーの記者発表会があった。目玉のひとつが「モバイルEコマース革命」だった。早い話が、ヤフーショッピングでの買い物が無茶苦茶便利になるということだ。
スマホでの買い物が不便な理由は、「会員登録が面倒」「ログインが面倒」「カード登録が面倒」だということだ。パソコンではあまり苦にならない人でもスマホではこの三重苦が面倒で買い物をためらうという例もよく聞く。今回の発表はこの三重苦を解消するものだった。ソフトバンクのスマホを使えば、「会員登録不要」「簡単ログイン」「カード登録不要」というサービスが実現する。
会員登録不要というのは、スマホで契約している個人情報を活用するということだ。簡単ログインというのはそのスマホ契約の情報を使って暗証番号だけでログインを簡単にするということだ。そして、カード登録不要というのは携帯の毎月の通信料金の支払いに買い物した金額を上乗せして支払うということだ。
このサービスは、ヤフーショッピングで先行し早ければ10月にも実施するということだ。いずれソフトバンクと契約した他のショッピングモールにもこのサービスを広げていく。さらにTポイントも大盤振る舞いするようだ。
スマホ対応のECサイトをこれから作るならヤフーショッピングを選択肢にいれる
Googleの「モバイルフレンドリー」実施で、スマホの検索順位が変動している。WEBサイトやECサイトもスマホ対応が必須になった。スマホ対応のECサイトをこれから作るなら、ヤフーショッピングを選択肢にいれるのもいいだろう。ECモールでは楽天、アマゾンが先行するが、ヤフーショッピングもまだまだ伸びしろがあるだろう。なにしろ、ヤフーショッピングは出店料や維持費が無料なので、出店しておくことにデメリットは少ない。
中小企業者のネット対応にまた大きな変化の局面がやってきた。
消費者にとって買い物は面倒くさいものなのか楽しいものなのか
ここで大きな視点を変えてみたい。消費者にとって買い物は、苦しいものなのか、楽しいものなのか、ということである。
消費者にとって買い物が苦しくて面倒くさいものならば、買い物時間を短縮して、より便利にするほうがよい。今回のソフトバンクとヤフーの発表はまさしくそのような視点である。
そして、買い物を楽に便利にするという方向は、インフラビジネスを志向する大企業の中からしか勝者がうまれない。中小企業者は太刀打ちできずに敗者になってしまうだろうということである。
一方、買い物が楽しいものならば、買い物時間は長いほうがよい。ゆっくり品定めをして、同伴者や店員さんと対話をしながら買い物自体を楽しむのだから、短かったらもったいない。消費の価値が物質よりも心の豊かさにあるならば、買い物は時間をかけて楽しんでもよい。
ここには価値訴求をする中小企業者も生き残るチャンスがおおいにある。このことは、先般の「取り戻せ、商いの力を」という小阪裕司の講演でも再三訴求されたいたことである。
ECをめぐる環境変化はインフラの戦いになりつつある。中小企業者としてECやネット活用に取り組む方法を今一度、大きく見直す時期にきていることを強く感じている。
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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