ヤフーのSEO対策(yahoo)

Yahoo!検索が暗号化されることになり、アクセス解析では集客したキーワードがほとんど「not provided」と不明になってしまう

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Yahoo!検索が暗号化されるYahoo!検索が暗号化されるということが8月12日に発表された。これはヤフージャパンで検索した場合の検索結果表示画面のURLが「https://search.yahoo.co.jp/*」になるということである。単純にいうと、「http」に「s」がついて「https」になるだけのことである。「https」から始まるURLは通信が暗号化されるため、利用者のプライバシーは守りやすくなるということだ。暗号化通信はすでにGoogleは数年前から実装している。まだ当方の環境でYahoo!検索結果は「https」になっていないが、順次実装していくということなので今月中くらいには暗号化通信になるだろう。この変化で大きな影響を受けるのはアクセス解析である。検索エンジンからWEBサイトに集客したさいに検索窓に打ち込んだキーワードが「not provided(ノットプロバイデッド)」となり不明になってしまうからだ。

ヤフージャパンの発表(http://promo.search.yahoo.co.jp/news/service/SSL.htmlより)

「Yahoo!検索」SSL化のお知らせ
2015/08/12 13:00:00
いつも「Yahoo!検索」をご利用いただき、ありがとうございます。

この度「Yahoo!検索」では、より強力なセキュリティ基準を採用したサービスを提供するため、2015年8月18日より段階的に、検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することにいたしましたので、お知らせいたします。

SSL化に伴い、ご利用のOSによっては、エラーメッセージが表示されるなど、検索結果が正常に閲覧できない可能性がございます。対応方法など、詳しくは以下ページをご確認ください。

Windows XPをご利用のお客様へ
http://docs.yahoo.co.jp/info/notice/sha1xp.html

なお、ウェブブラウザーに表示される検索結果のアドレスは
http://search.yahoo.co.jp/* から https://search.yahoo.co.jp/* に変わります。

現在、まだhttps(SSL化)にはなっていない。

yahoossl化

すでにGoogleからの検索キーワードは「not provided(ノットプロバイデッド)」となっているが今後、Yahoo!でも同様に「not provided(ノットプロバイデッド)」となるはずである。日本ではGoogleとYahoo!が2大検索エンジンで、この2つだけで検索集客の9割以上を占める。そのため、SEOでは自然検索で集客キーワードをつかむことが困難になっていく。あらたな対策が必要な局面になった。

検索キーワードよりユーザーの検索意図を探ることが重要になる

WEBサイトに集客したさいの検索キーワードがわかりにくくなることで、アクセス解析はキーワード中心の分析から脱却する必要に迫られている。そのひとつの糸口は「ユーザーの検索意図」に注目することだろう。

たとえば、「アンティーク家具」関連のキーワードで考察してみる。

「アンティーク家具 修理」で検索する人があるとすると、そのキーワードだけに注目するのではなく、なぜそのキーワードで検索したのかという意図に注目するのである。キーワードだけに注目すると単純に「アンティーク家具 修理」で上位表示させたい、ということになる。ここで、ユーザーの検索意図を考えてみる。

単に「アンティーク家具」で検索する人と「アンティーク家具 修理」で検索する人は明らかに意図が違うはずである。「修理」というキーワードを含めて検索していることから、「自分が使っているアンティーク家具が壊れたため修理方法を検索エンジンで探している」ということが推測できる。または、「自分で修理するよりもきちんと修理してくれる修理サービス会社を探している」のかもしれない。

いずれにしても「アンティーク家具」を通販しているだけのネットショップとしては、対象顧客にはなりにくいキーワードだろう。

しかし、この人は、もっているアンティーク家具を捨てずに修理して使い続けようとしている。すでにアンティーク家具を複数持っていて愛着を持ち使い続けている人なのかもしれない。そのようなアンティーク家具好きの人出あれば、いずれまた新たなアンティーク家具を購入しようと思うかもしれない。このように同じような思いを持つ人達が少なからずいるはずで、その人達のグループをユーザーモデルと呼ぶことにする。(ペルソナという場合もある)

検索意図とユーザーモデルは近いのである。

ネットショップとして接近したいユーザーモデルの検索意図を想定し、そのユーザーモデルの方々に役立つコンテンツ提供をしていくことで接触機会を増やすというアプローチ方法が重要になってくる。

具体的には、「アンティーク家具を長く使い続けるための修理やメンテナンス方法について」という特集ブログを1本立ち上げて、このユーザーモデル達が参考になるような情報を記事として提供していくという案が考えられる。もし、修理サービスを提供していないとしても、このようなコンテンツ提供により、アンティーク家具好きなユーザーモデルを集客することが可能になるはずだ。

そのさいに集客キーワードはわかりにくいが、推定する方法もいくつかある。

集客キーワードを推定する方法

自然検索からの検索キーワードはグーグルアナリティクスなどのアクセス解析では「not provided(ノットプロバイデッド)」となってしまう。それでもそのキーワードを推定する方法がいくつかある。

1.Googleサーチコンソール(旧名:ウェブマスターツール)を使う、検索アナリティクスという機能を使えばGoogleの検索結果画面に表示されたキーワードのクリック数や表示順位が概要がわかる。

2.グーグルアドワーズに広告出稿をする(AdWordsで集客したキーワードは分析が可能なので、重要なキーワードは少額でもいいので分析用に広告出稿する)

3.ランディングページ(検索エンジンから集客しているページ)の内部キーワード分析と順位チェックを統合して分析することで推定する。

これらの方法についてはまた折を見て紹介することとする。

【参考にした記事】
https://ja.wikipedia.org/wiki/HTTPS
https://en.wikipedia.org/wiki/HTTPS (httpsの画像出典元)