WEBを活用したマーケティングでは広告を使う局面が多々ある。そのさいに「費用対効果」を意識した運用をしないと成果がでない。効果のない広告を延々とダダ漏れのように使ってしまうとマイナスである。広告が想定通りの効果を出しているかを検証しながら展開する必要がある。
広告の効果測定をするための指標にはいくつかあるが、代表的なものは以下の3つである。
CPA(Cost Per Action)
ROAS(Return On Advertising Spend)
ROI(Return on Investment)
指標の意味と活用法を以下で解説する。
3つの指標を使った試算
これら3つの指標を使って、具体例で試算してみる。
広告費:10万円
売上高:30万円
コンバージョン:10件
この売上から得られる利益:20万円とする。
※販売商品の平均単価は3万円、商品の利益率は2/3と計算できる。
CPA(Cost Per Action)顧客獲得コスト
CPAは、1コンバージョンあたりのコストである。顧客獲得コストという。
計算式は
CPA=コスト÷コンバージョン数
例えば、広告費10万円を使って10件のコンバージョンがあれば、10万円÷10件=1万円となり、CPA(顧客獲得コスト)は1万円と計算できる。
ROAS(Return On Advertising Spend)広告費用対効果
ROASは、投下した広告費がどれだけ売上を上げたのかを比率で表したものである。
計算式は
ROAS=売上高÷広告費×100(%)
例えば広告費10万円を使って売上が30万円あったとしたら、30万円÷10万円×100=300%となり、ROAS(広告費用対効果)は300%と計算できる。
ROI(Return on Investment)投資対効果
ROIはもともと投資した資本に対してどれだけの利益が得られたのかを測るための財務指標である。この指標を広告で応用して活用している。使った広告費に対してどれだけ利益が得られたのか、という意味で使う。
計算式は
ROI=利益額÷広告費×100(%)
例えば、利益が20万円で広告費が10万円だったとしたら、20万円÷10万円×100=200%となり、ROI(投資対効果)は200%と計算できる。
指標に関する詳しい説明が「WEB担当者フォーラム」にもあったので参考にするとよい。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/yahooads/2012/05/31/12834
この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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