グーグル(Google)

Google AdWordsのキーワードプランナーで取得できる検索ボリュームの数がおよその数に変更されすごくわかりにくくなってしまった

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adwordskeyword.jpgGoogle AdWords(アドワーズ)は、Googleの検索画面にリスティング広告などを出稿するためのWEBサービスである。実際には広告出稿しなくても利用できる。とくに便利なのは「キーワードプランナー」というサービスで、調べたいキーワードの月間検索ボリュームを調べることができた。検索ボリュームとは検索されている回数のことで、いわば検索する人が述べ何名いたかということがわかる数値である。市場規模を推測するにも便利。
たとえば「えび」「ぶり」「かに」というキーワードは月間どれくらいの回数検索されているのか?ということを比較して表示することもできたので、ネットビジネス担当者には必須のツールである。このキーワードプランナーの月間検索ボリュームの表示方法が残念な方向に変わってしまった。

▼Google AdWordsのキーワードプランナーで「ぶり」「かに」「えび」の月間検索ボリュームを調べた結果の画面
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上記のデータを見ると、「ぶり」も「かに」も「エビ」も、月間検索ボリュームが「1万~10万」と表示されていて、ほとんど比較にならない。これまでは、12100、14800、18100、22200、27100、33100、40500、49500、60500、74000、90500、と、段階的ではあったが、およその数値がわかったのに、これらが全部「1万~10万」にひとまとめにして表示されているようだ。分析するにはちょっとこれではものたりない。ちょっと残念な方向に仕様変更されてしまった。

キーワードプランナーはグーグルトレンドと併用すると便利

キーワードプランナーだけでは検索ボリュームがわかりにくくなったので、グーグルトレンドを併用して使ってみる。グーグルトレンドは、キーワードの検索ボリュームの数値自体は公開されていないが、過去数年からの傾向をグラフで見える化して調べられるWEBツールである。

上記のキーワード「えび」「ぶり」「かに」をグーグルトレンドで調べてみた。

https://www.google.co.jp/trends/explore?q=えび,ぶり,かに
goggletrendebiburikani.jpg

上記のグラフで見ると、検索ボリュームは「かに」「ぶり」「えび」の順に多そうだということがわかる。およそ、「ぶり」は「えび」の2倍、「かに」は「ぶり」の3倍くらいだろうか。この3つのキーワードはすべて「1万~10万」という検索ボリュームだとしたら、えび=1.5万、ぶり=3万、かに=9万くらいだろうという推測はできる。

月間検索ボリュームの推測値
えび=1.5万
ぶり=3万
かに=9万

また、グーグルトレンドのグラフから、「かに」と「ぶり」は12月にピークがくるがあるが、「えび」は通年安定した推移であるという傾向もわかる。さらにここ数年では「かに」の人気が上昇していそうだということも推測できる。

あわせ技で検索ボリュームの推測ができた。これからは、アドワーズだけでなくグーグルトレンドも併用していくのがよさそうだ。